レジェンドが新たな「珍記録」をつくるか。
武豊騎手が
スウィープフィート(牝3、栗東・
庄野靖志厩舎)で
オークス(3歳牝・GI・芝2400m)の28年ぶり4勝目を狙う。
武豊騎手はこれまで
オークスに30回騎乗。6回目の参戦となった93年に
ベガで初制覇を果たした。その後も95年に
ダンスパートナー、96年に
エアグルーヴで制し、
ルメール騎手と並んで現役最多タイの3勝を挙げている。ただ、97年以降は21連敗中。99年の
トゥザヴィクトリー、05年の
エアメサイアで2着が2回あるが、戴冠には手が届いていない。
今年は
桜花賞4着の
スウィープフィートで挑む。前々走の
チューリップ賞で初めてコンビを組み、直線一気の鮮やかな差し切り。続く前走の
桜花賞は直線でスムーズさを欠いたものの、ゴール前で鋭く伸びて0秒2差の4着。同世代の牝馬同士ならトップクラスの力があることを示した。今回は初の2400mがカギとなるが、父
スワーヴリチャード×母の
父ディープスカイ、そして祖母が
スイープトウショウという血統構成から、むしろプラスに働きそうだ。
28年ぶりの
オークス制覇となれば、自身の同一GI最長ブランクV。
安田記念の14年(95年
ハートレイク→09年
ウオッカ)を14年も更新することとなる。12日に前人未到の
JRA通算4500勝を達成。衰えとは無縁の55歳の手綱捌きから、今週も目が離せない。