武豊騎手(55)=栗東・フリー=は東京2Rで
JRA通算4500勝を達成した。
この日最初の騎乗となった東京2R。
武豊はゴール前で差し返すレジェンドならではの手綱さばきで
ウェットシーズンを勝利に導くと、場内のファンから惜しみない拍手が注がれた。デビューから38年目で到達した新たな金字塔、4500勝。「一発で決められて良かった。(2着の
タンゴバイラリンに騎乗の)田辺君が気を使ってくれました。空気が読めましたね(笑い)」とジョークを交えて振り返った。
前日の京都9R(
サブマリーナ)でリーチをかけて挑んだ日曜。ルメールからプレゼントを渡されて熱い抱擁をかわすなど、騎手仲間や多くのファンが祝福した。「目の前の1勝に全力を尽くしてきた結果。デビューした時はまさかここまで勝てるとは全く想像もしていなかった。若手をはじめ、すごいジョッキーが日本にはたくさんいて、1つ勝つのも大変ですけれど、こうやって続けていられるのはすごく幸せで、今後も頑張っていきたいです」と気持ちを伝えた。
今週からのクラシックで、
オークスは
桜花賞4着馬の
スウィープフィート、
日本ダービーは、自身の手綱でG16勝した
キタサンブラックの半弟である
シュガークンとのコンビで挑む。ダービー最多6勝を挙げているが「まだ足りないですね」と満足はしていない。「勝ちたいレースは尽きないし、数字に限度もない。肉体的に悪いところは全然ない。次の1勝が目標です」と飽くなき向上心で勝利を積み上げていく。(浅子 祐貴)
◆武 豊(たけ・ゆたか)1969年3月15日、京都府生まれ。55歳。87年3月1日にデビュー。2007年7月に岡部幸雄の2943勝を抜き、歴代
最多勝利騎手に。以降も勝利を積み重ね、18年9月29日に4000勝。重賞はG1・81勝を含む360勝。父は元騎手で元調教師の邦彦さん。弟は元騎手の幸四郎調教師。妻は元
タレントの量子夫人。身長170センチ、体重51キロ。血液型はO。
スポーツ報知