◆第85回
オークス・G1(5月19日、東京競馬場、芝2400メートル)
フローラSの当コーナーでピックアップした
アドマイヤベルに引き続き注目したい。前走の1週前追い切りを見た段階で、エンジンの掛かりがやや遅いという課題が徐々に薄れつつあると判断。推奨した経緯がある。
デビューから全て左回りを使われ、樫の舞台への出走を確定させた
フローラS(1着)で、東京2000メートルは3戦続けての出走。
オークスを見据えてローテを組み立ててきたことが推測できるうえに「この感じなら2400でも問題ない」と評価した
横山武史騎手の
ジャッジも心強い。今年の勝ち時計1分59秒0は過去10年で3番目の好タイム。
フローラS3着から
オークスを制した
ユーバーレーベンが出走していた21年は勝ち時計が1分59秒4。そのことを踏まえても上位圏内と言っていいだろう。
それに加えて美浦・Wコースで5月8日に行われた1週前追い切りの内容は前走以上。
ヒューゴ(4歳・2勝クラス)を大きく追走すると、直線では俊敏な加速を見せて楽々と1馬身先着と、瞬発力に磨きがかかってきたように見えた。
加藤征弘調教師も「具合はまた良くなっているし、走りに弾みが出てきた。瞬時に反応できるようになってきたのもいい」と充実ぶりに手応えをつかんでいる。
桜花賞組が強力なのは百も承知だが、侮れない存在なのは間違いない。(浅子 祐貴)
スポーツ報知