5月12日(日)にソウル競馬公園にて、第27回コリ
アンダービー(韓国G1・ダート1800m・1着賞金5億5千万ウォン=約6100万円)が行われ、単勝10番人気(47.5倍)の伏兵、ウン
パサラン(牡3、ソウル・ソインソク厩舎)が後方待機策からまくり切って勝利を挙げた。勝ち時計は1分56秒6(重・含水率13%)。
昨年より開催時期が1か月ほど繰り上がった今年は、4月7日に釜山慶南競馬場で実施された3歳三冠の初戦、KRAカップマイルを制した
サクセスベクパ(牡3、釜山・ミン・チャンギ厩舎)が1番人気に支持された。
スタートからの1000mが1分4秒4というスローペースのなか、向正面に入ったところで後方4番手にいたウン
パサランは、馬群の外を通って徐々に上昇。4コーナーからの追い比べを制して残り100m付近で先頭に立ち、最後は5番人気の
ワールドドラゴン(牡3、釜山・キムヨングァン厩舎)に1馬身4分の3の差をつけて押し切った。
続く3着には4分の3馬身差で
サクセスベクパが入り、2着から6着までは釜山所属。日本人の木村良明氏が所有するウマポイ(牡3、ソウル・ソボムソク厩舎)は12番人気(72.4倍)で7着だった。
勝ったウン
パサランはタピット直仔のハンセン産駒(母の父BROKEN VOW)の韓国産。昨年10月の4戦目で初勝利を挙げ、年末には釜山に遠征して重賞のブ
リーダーズカップルーキー(1400m)に参戦するも14着と大敗。しかし年明け初戦を勝ち、続くスポーツソウル杯(1400m)で2着に健闘。前走はKRAカップマイルで5着だったが、3歳戦唯一のG1で金星を挙げる形になった(ほかの二冠はG2)。
勝ったムンソンヒョク騎手は、デビュー6年目の28歳。通算109勝目が自身の重賞初勝利となった。