本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。
今週の重賞競走は土曜日に
平安S(GIII)、日曜日に
オークス(GI)が行われます。その中から東京競馬場で行われる
オークスを取り上げます。まずは過去の傾向から。
過去10年の
オークスにおける前走クラス別成績を見ていきます。過去10年の
オークスでは前走GI出走馬が7勝2着5回3着7回と良績を残しています。馬券に絡んだ19頭の内、18頭が前走で
桜花賞(GI)に出走(残る1頭は
皐月賞に出走)していましたので、牝馬クラシックの王道を歩んできた馬が強さを見せていると言えるかもしれません。
前走がGI以外だった馬は3勝2着5回3着3回とノーチャンスではありません。しかし、馬券に絡んだ11頭のうち、9頭が前走で1着となっていました。残る2頭は前走で
フローラS(GII)に出走し2番人気以内と高い支持を集めていましたので、前走でGI以外に出走していた馬に関してはその時の着順や人気を必ずチェックしたいところです。
続いては、過去10年の
オークスでの生産者別成績を見ていきます。
オークスは東京芝2400mで行われます。根幹距離で瞬発力が活きる東京という事もあり、やはりノーザン
ファームや社台
ファームで生産された馬が強さを見せています。過去10年の
オークスではノーザン
ファームと社台
ファームで生産された馬が8勝2着8回3着7回と圧倒的な成績を残しています。出走頭数が多い事もありますが、大手牧場で生産された馬はこの舞台に高い適性があると言えるかもしれません。
その他の牧場で生産された馬は2勝2着2回3着3回。馬券に絡んだ7頭のうち、6頭が前走で3着以内に好走。残る1頭は23年の
ドゥーラ。この馬は前走で
桜花賞に出走。それまでに重賞勝ちの実績がありましたので、前走で馬券に絡めていない馬はその時のレースや実績などに注意したいところです。
それでは早速ですが、今週の
オークスでAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。
◆王道路線の馬を高く評価
ライトバック 前走の
桜花賞では4角で最後方でしたが、そこから上がり最速の末脚を繰り出し3着と好走。それまでに重賞での馬券内実績はありませんでしたが、2走前の
エルフィンS(L)では
チューリップ賞(GII)勝ち馬の
スウィープフィートを破っていますし、その能力が本物である事を証明する結果となりました。
今回は距離延長になりますが、父はダービー馬
キズナですし血統面から問題はなさそうです。強力な末脚を持っている馬ですので、直線の長い東京に替わるのも好材料と言えます。東京への長距離輸送も昨年に経験していますし、特に不安な点もなく挑めそうです。前走同様に末脚が活きる流れになればチャンスは十分にありそうです。
クイーンズウォーク 前走の
桜花賞では3番人気の支持を集めるも8着。戦前から
オークス向きという話も伝わっていましたので、適性面で他の馬の方が上だったと言えるかもしれません。今回は適性が高いと思われる
オークスですし、前走からの巻き返しは十分に期待できるはずです。
2走前の
クイーンC(GIII)で東京は経験済み。この時は後方から鋭い決め手を見せて優勝しており、東京コースへの高い適性を示しています。今回は2400mでもう少しいい位置から流れに乗れそうですし、
クイーンC以上のパフォーマンスを見せる可能性は十分。こちらもダービー馬
キズナの産駒ですし、上位争いに期待したいところです。
スウィープフィート 2走前の
チューリップ賞では、後方から目の覚めるような末脚を見せて重賞初制覇を達成。前走の
桜花賞でも同じような競馬となりましたが、直線では進路を切り替えるロスもあり4着。それでもゴール前での伸び脚には見どころがありましたし、GIメンバーが相手でも通用するところを見せています。
今回は東京への初めての輸送や距離延長など課題はありますが、父
スワーヴリチャードは
ジャパンC(GI)勝ち馬ですし、血統面からこの条件に十分な適性があるはずです。末脚が武器の馬ですので、直線の長い東京に替わるのも好材料。ここも展開次第にはなりそうですが、差し脚を活かせる流れになれば浮上の余地はありそうです。
今回は以上となりますが、枠順確定後の週末版では枠番や調教時計、天候などが加味されます。現時点で浮上しなかった馬が急上昇する事もありますので、そちらも楽しみにお待ちください!