無敗でクラシック3冠を達成した
コントレイルなど、数々の名馬を送り出したノースヒルズの開場40周年式典が5月13日、北海道で
武豊騎手、
川田将雅騎手、
矢作芳人調教師、
福永祐一調教師ら500人を集めて盛大に行われた。
雨の中で開かれた新冠本場での式典。冒頭のあいさつで前田幸治代表は「日本一美しい牧場をつくるということで、(この土地を初めて見たのが)今から42年前、原野で何もわかりませんでした」と振り返った。当時は
中竹和也調教師の師匠である吉田三郎調教師、前田代表の父から牧場を開くことを反対されていた。だが、1984年に前身のマエ
コウファームを開場し、長い期間をかけ、G1を37勝(地方G1を7勝、韓国G1の1勝を含む)など、日本の競馬をリードする存在になった。
2013年
キズナ、14年
ワンアンドオンリー、20年の
コントレイルと
日本ダービー3勝を挙げている。前田代表は「ダービーは何回取ってもいいですね。4回目、5回目と調教師の皆さんお願いしますよ」と熱いエール。
キズナで最初にダービーのタイトルを贈った
武豊騎手は「デビューした頃から、ずっと応援してもらっています。
ファレノプシス(1998年
桜花賞、
秋華賞)もそうですし、一緒に大きなレースをたくさん勝たせていただき、本当に感謝しています」。
コントレイルを手がけた矢作調教師も「スタッフのみんなが、ここまで同じ方向を見て頑張っているのが素晴らしい。見習うべきことです」と語った。
北海道の新冠町、日高町、調教育成施設を構える大山ヒルズを構える鳥取県の伯耆町に各1000万円を寄付するセレモニーも行われた。
式典の後は2017年10月に開場した中期育成施設のノースヒルズ清畠に移動し、
コントレイル産駒の1歳馬12頭が披露された。最後に登場したのは昨年のセレクトセールで5億2000万円で落札となった
コンヴィクション2の2023(牡)。しっかりとした踏み込み、堂々とした立ち振る舞いに大物感を漂わせていた。栗東・
福永祐一厩舎への所属が決まっており、来年のデビューに向けて順調に調整が進んでいる。
スポーツ報知