キズナ、ワンアンドオンリー、コントレイルと3頭のダービー馬を輩出したオーナーブリーダー・ノースヒルズの開場40周年記念式典が北海道新冠町のノースヒルズ新冠本場で調教師、騎手ら関係者500人を集めて盛大に行われた。

　前田幸治代表は開場時を「原野でしたが、日本一美しい牧場を造る」と理念を掲げたことを振り返った。当時、200本の桜の植樹には「桜はアッという間に散るから勝負に向いていない」とのアドバイスに抵抗。ノースヒルズの勝負服の模様も「バッテン(×)は縁起が悪いと言われたが、言うことを聞かなかった」と自己を貫いた末の成功談をユニークに語った。

　キズナでダービーを勝った武豊は「日本一、美しい牧場だと分かる」と景観に納得。3冠馬コントレイルを管理した矢作師は「スタッフ全員が一緒の方向を向いているのが凄い。見習う点ばかり」と声を上げた。式典では、新冠町、日高町、大山ヒルズのある鳥取県・伯耆町の町長にそれぞれ1000万円が寄付された。

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