9年前の兄の無念を晴らせるか。名馬
キタサンブラックの半弟となる
シュガークン(牡3、栗東・
清水久詞厩舎)が、
日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)でGI初制覇を狙う。
シュガークンは父
ドゥラメンテ、
母シュガーハート、母の
父サクラバクシンオーの血統。半兄の
キタサンブラックは16年と17年の
天皇賞(春)を連覇するなど、GIを7勝した歴史的名馬。種牡馬としても
イクイノックスや
ソールオリエンスを送り出し、大成功を収めている。また、同じく半兄の
ショウナンバッハと
エブリワンブラックもオープンまで出世している。
ここまで4戦3勝。2月の新馬(京都芝1600m)は惜しくも2着だったが、続く未勝利(阪神芝2000m)で難なく初勝利を挙げた。昇級戦の大
寒桜賞は逃げて2馬身差の完勝。そして前走の
青葉賞では先団追走から後続の追い上げを凌ぎ、重賞初制覇を果たした。決して派手な勝ち方をするタイプではないが、逃げて良し、差して良しのレースセンスは大きな武器といえる。
青葉賞組はこれまで
日本ダービーで2着が最高着順。したがってジンクスと戦うこととなるが、
日本ダービー最多6勝を誇る
武豊騎手の手綱は頼もしい限りだ。兄が9年前に生涯唯一の2桁着順となる14着に大敗した舞台。弟はきっちりと結果を出してみせる。