東京競馬場で5月26日(日)に行われる
日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。世代の頂点を決める“競馬の祭典”に、
レガレイラ(牝3、美浦・
木村哲也厩舎)が
C.ルメール騎手とのコンビで出走を予定している。
レガレイラは父
スワーヴリチャード、母ロカ、母の父
ハービンジャーの血統。曽祖母は名繁殖牝馬
ウインドインハーヘアで、近親には
ディープインパクトをはじめ活躍馬が多数。同レースに出走予定の
アーバンシック、今年の
桜花賞馬
ステレンボッシュはいとこにあたる。
23年7月に函館競馬場の新馬戦でデビュー。後に
札幌2歳Sを制す
セットアップが逃げ粘る展開を5番手から差し切り初陣を勝利で飾る。2戦目のアイビーSでは前をいく馬をとらえきれずに3着に破れるも、次走は果敢に牡馬との戦いとなる
ホープフルSに参戦。道中は後方でじっくり脚を溜めると、直線は大外から馬群を飲み込みGI初制覇。牝馬が牡馬混合の2歳GIを制したのは史上初の快挙だった。翌春も牝馬三冠路線をパスして
皐月賞へ参戦したが追い込み届かず6着だった。通算成績は4戦2勝(うち重賞1勝)。
今回は
皐月賞からの巻き返しを期す一戦。牝馬Vとなれば07年
ウオッカ以来の17年ぶり快挙となるとともに、
木村哲也調教師にとっても初のダービー制覇だ。木村厩舎のダービーはこれまで「0-1-0-5」と
イクイノックスの2着が最高だが、昨年は2番人気に支持された
スキルヴィングが入線後に急死。
青葉賞をレースレコードで制した
オーソリティはレース後に骨折が判明し出走を断念するなど、悔しい思いの多い舞台でもある。
レガレイラには厩舎の先輩たちの分まで無事に走り切り、これまでの雪辱を果たしてもらいたい。