近20年の
日本ダービー馬のうち、その後にGIを複数勝利した馬は何頭いるのか? そして平均的な現役年数は? 種牡馬としての活躍ぶりは? 様々な項目をチェックしたい。
まずは
日本ダービー後の成績を見てみよう。20頭のうち、その後にGIを制したのは9頭。意外にも過半数に届いていない。また、GIを複数勝利した馬となると、05年の
ディープインパクト、06年の
メイショウサムソン、07年の
ウオッカ、11年の
オルフェーヴル、20年の
コントレイルの5頭のみ。近10年に限ると
コントレイルの1頭だけというのは少し寂しく感じてしまう。
では、平均的な現役年数はどうか。
日本ダービーがラストランとなった
ロジャーバローズを筆頭に、
キングカメハメハ、
ディープブリランテの3頭が、故障によって3歳での引退を強いられている。一方、8歳で
京都大賞典を制し、9歳まで現役を続けた
マカヒキなど、6歳以降も走り続ける馬も増えている。とりわけ個人オーナーの所有馬は、その傾向が強い。
種牡馬としての活躍はどうだろうか。
キングカメハメハと
ディープインパクトは日本を代表するスーパーサイアーとなった。その後、しばらくは種牡馬として成功する馬が途絶えたが、近年になって
オルフェーヴル、
キズナ、
ドゥラメンテが存在感を発揮している。また、20年覇者の
コントレイルは産駒デビュー前ながら、初年度の種付料が新種牡馬として史上最高額タイ(当時)の1200万円だったように、期待の高まりを表している。
今の種牡馬界は絶対的エースが不在となっている。
キズナか、
コントレイルか、それとも。いずれにしても、
日本ダービー馬が引っ張る存在となることを期待したい。