今年の
日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)の主役は
ジャスティンミラノ(牡3、栗東・
友道康夫厩舎)で間違いない。
管理するのは友道厩舎。現役最多の
日本ダービー3勝を挙げる名門だから、信頼度は高い。ただ、一つだけ気になる材料がある。友道厩舎は
日本ダービーを13頭で3勝。文句なしに優秀な成績だが、「3-0-0-10」と敗れた10頭は全て4着以下。つまり、極端な成績に終わっているのだ。
5番人気に支持された5頭の成績を見てみよう。09年には
皐月賞馬の
アンライバルドで参戦。単勝2.1倍の1番人気に支持されたが、不良馬場が堪えたのか、2秒3差の12着に沈んでいる。その後、16年に3番人気の
マカヒキ、18年に5番人気の
ワグネリアン、22年に3番人気の
ドウデュースで勝利。一方、昨年は5番人気の
シャザーンが9着に終わっている。勝った3頭の共通項をあえて挙げれば、
皐月賞で後方から脚を伸ばしながら、それぞれ2着、7着、3着と、惜しくも戴冠に届かなかったということだろう。
ジャスティンミラノは厩舎にとって
アンライバルド以来、15年ぶりに
皐月賞馬での
日本ダービー参戦となる。
マカヒキ、
ワグネリアン、
ドウデュースの3頭と違い、
皐月賞ではある程度のポジションを取って戴冠にこぎつけたが、これが大一番にどう影響するか。東京で2戦2勝ではあるが、あのレースぶりを見る限り、むしろ中山向きだったのでは? という雰囲気もある。能力は認めるが、厩舎のジンクスに屈し、馬券圏外に沈む可能性も考えておきたい。