牝馬クラシック第2弾「第85回
オークス」出走予定馬が15日、東西トレセンで追い切った。
桜花賞4着
スウィープフィートは栗東坂路で厩舎スタッフを背に素軽い脚さばき。絶妙なサジ加減で好仕上がりを印象づけた。93年
ベガ、95年
ダンスパートナー、96年
エアグルーヴ以来、28年ぶり4度目の
オークス制覇が懸かる
武豊とのコンビで逆転1冠を期す。
桜の鋭い末脚、血統背景を見れば一撃さく裂があって不思議じゃない。
桜花賞4着の
スウィープフィートの最終追いは栗東坂路で単走。助手が騎乗し
シャドーロールがリズム良く上下する。手応え十分のまま、フィニッシュして、4F51秒9〜1F12秒1。1週前の8日に4F52秒5〜1F12秒2と、そこそこ攻めているので、少し速い時計になった印象はあるが、攻め過ぎず緩過ぎず、いいサジ加減で仕上がった。管理する庄野師も状態に関しては自信ありの表情だ。
「先週、しっかり併せ馬でやりスイッチが入って、ぐんと上向いてきた。(今朝は)いっぱいいっぱいにならないように馬なりから強め。時計的には速くなったけどいい追い切りができました」
ここまではシナリオ通りに進んでいる。あとは初めての左回りと長距離輸送。これについても同師は「不安なところはありますが、楽しみもある」と気にするほどでもない。初距離についても「(
桜花賞の)脚を使えれば…」とひそかな胸の内を明かした。
桜花賞は勝ち馬
ステレンボッシュからコンマ2秒差の4着だが、直線でコースを探すロスがありながらの内容。
タラレバになるが、内めのコースが空いていれば、勝ち馬といい勝負になっていたはず。鞍上の
武豊はレース後「これで
オークスは楽しみになった」と言うほど。その理由は直線で「内めのコースを狙っていたけど、空かずに外に。そこからはいい末脚でした」。続けて「この距離でも折り合いさえつけば問題ない。(
桜花賞レース直後に)
オークスに行きましょうと伝えたほど。ただ、マイルでも少し掛かるのでそのへんですね」と課題も付け加えた。
勝利に導くにはまず折り合い、じっと直線まで我慢できるかどうかに尽きる。
武豊は「東京の直線はいいし、血統的な楽しみもある。チャンスのある1頭です」。祖母にはG1・3勝(04年
秋華賞、05年
宝塚記念、
エリザベス女王杯)の
スイープトウショウ。ここで血が騒げば樫のVロードが、きっちり見えてくる。
スポニチ