「
オークス・G1」(19日、東京)
12日に前人未到のJRA通算4500勝を達成した
武豊騎手(55)が28年ぶりの
オークス制覇へ、
スウィープフィートとともに臨む。前回勝利は1番人気で臨んだ1996年の
エアグルーヴ。それ以来、2着2回、3着3回など悔しい思いをしてきたが、今回は久々に戴冠のチャンスだ。強烈な末脚で
チューリップ賞制覇、
桜花賞4着と結果を出している相棒は、15日の最終追いも栗東坂路で万全の仕上がりをアピール。名手とのタッグで頂点へ駆け上がる。
開門直後の栗東坂路で単走追い。ラスト1Fで軽く仕掛けられると4F51秒9-37秒6-12秒1を計時した。リズム重視の追い切りだが、動きは機敏。ラストの反応も良く、仕上がりは万全だ。
◆庄野師
-前走後は放牧へ。中間の調整は。
「
チューリップ賞のあとは疲れがあったのかなという感じで。まずはしっかりと疲れを取ることを考えて過ごしてもらった。戻ってきた時は
オークスに向けて十分に立ち上げていけるな、という感じでした」
-1週前追い切りは坂路。
「しっかりと併せ馬を。先週のひと追いでグンと上向いてきた」
-最終追いも坂路。
「馬なりから少し強めぐらいの気持ちで。全体時計は少し速くなったかなと思うけど、残り2F、ゴールへ向けて、しっかりと脚を伸ばし、時計を詰めながら上がってくる姿は迫力がありましたし、十分な追い切りができたと思います」
◆
武豊騎手 -
チューリップ賞が初のコンタクト。
「調教で乗った時に、いい馬だなと思いました。いい動きをして、いい走りをしていると感じた。いいレースができたと思います」
-
桜花賞は4着。
「レースに器用さがないというか。粗削りなところがあって、極端なレースになったけど、ラストはいい伸びで惜しいところまで来たので力があるなと思いました」
-舞台は東京2400メートル。
「一番は、一気に距離が延びるということで経験している馬がいないですし、2400メートルに対応できる力が求められる。折り合いですね。千六でも少し掛かるところがありますから。折り合いさえつけば、東京の長い直線はいいんじゃないかと思っています」
-抱負を。
「東京2400メートルもいい血統ですし、チャンスがある一頭だと思っているので頑張ります」
<調教診断>全体時計が栗東坂路4F51秒9。庄野師は「少し速くなった」と話すが、乗り手の感覚以上に時計が出るのは状態の良さの表れだろう。ラップも13秒3-12秒2-12秒1と尻上がり。
シャドーロールをリズム良く上下させて、軽快に駆け上がった。今年4戦目で、メンバー最多のキャリア8戦目とは思えないほどの上り調子。気配は
桜花賞以上と判断して良さそうだ。
提供:デイリースポーツ