桜花賞に続いて行われる牝馬クラシック第2弾の「
オークス」。一気に800mの距離延長がポイント。東京競馬場の2400mコースはスタンド前から発走して1周2012mのBコースを1周と少々。最後の直線も526mと長く、枠順による有利不利はほとんどないが、過去10年間で上がり3ハロン最速馬は[7-2-1-2]。スタミナを問われるコースでもあり、4角3番手以内馬は[1-1-0-33]と厳しいレースになっている。
◎
アドマイヤベルは
フローラS優勝馬。新潟競馬場でのデビュー戦は出遅れたうえに行き脚が付かず後方まで下がってしまったが、最後の直線で大外に持ち出されると口向きの悪さを見せながらも差し切って初戦を勝利で飾り、
百日草特別はまだレースというものを理解していないような走りながらも最後はしっかりと伸びた。続く
フリージア賞からは前進気勢を見せるようになる一方で操作性の高さも示している。まだデビューから4戦を消化したのみだが1戦毎の進境が著しい。楽しみしかない。
〇
ステレンボッシュは
桜花賞馬で、阪神JF同タイム2着。それでも印象に残っているのは1角で致命的な不利を受けた札幌競馬場芝1800mのデビュー戦だ。まるで、何事もなかったかのようにレースに復帰すると馬群の後ろで折り合い、最後は力強く抜け出した。血統的に距離に対する不安はなく、またこれまでのレースぶりから折り合い面に不安はない。
ゴーサインが出されてからもしっかりと伸びる。今回は久しぶりのスタンド前発走だけにこの枠順も味方してくれそうだ。
▲
チェルヴィニアは
アルテミスS優勝馬。半マイル通過48秒0の流れを中団で悠々と追走すると、最後は前を行く馬たちの脚色を計るような追い出しのタイミングであっさりと突き抜けた。軽度の脚部不安を発症して阪神JFを回避したあとは
桜花賞を目標にしたが、大外枠からポジションを取りにいったために前に壁を作れず、また最後の直線でも不利があった。大敗後の巻き返し例が少ないレースということを承知の上で、それでもデビューからの3戦の内容から無視できない1頭だ。
△
ライトバックは
エルフィンS優勝馬で
桜花賞3着。まだ粗削りな面は否定しないが、距離には不安はなく、何よりも
桜花賞の推定上がり3ハロン32.8秒は出色。上位3頭と大きな差はない印象だ。
決め手鋭い△
スウィープフィートと、距離延長を味方にしたい△
サフィラ。最後に
クイーンCに勝った△
クイーンズウォークの名前を挙げておく。