自慢の末脚で牡馬撃破なるか。
ホープフルS覇者の
レガレイラ(牝3、美浦・
木村哲也厩舎)が、
日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)で牝馬として17年ぶり4頭目の戴冠を目指す。
レガレイラは父
スワーヴリチャード、母ロカ、母の父
ハービンジャーの血統。母は故障や喉の疾患で素質開花とはいかなかったが、14年阪神JFでは1番人気に支持された大器だった。また、半兄
ドゥラドーレスは一昨年の
菊花賞の4着馬。曾祖母は名繁殖牝馬の
ウインドインハーヘアなので、
ディープインパクトや
レイデオロ、同じく3歳では
ステレンボッシュや
アーバンシックと同じ一族となる。
ここまで4戦2勝。昨年の
ホープフルSを豪快に差し切り、牝馬で史上初めて2歳混合GIを制した。休み明けだった前走の
皐月賞は後方から追い上げたものの、
ジャスティンミラノから0秒5差の6着。ただ、上がり3Fはメンバー中最速タイだったので、悲観する内容ではなかった。広い東京に替わる今回、鞍上も主戦の
ルメール騎手に戻るので、巻き返しが期待される。
37年のヒサトモ、43年のクリフジ、07年の
ウオッカに続き、史上4頭目の偉業なるか。競馬史に新たな1ページが刻まれることを期待したい。