展開面にスポットを当てて勝ち馬をあぶり出していくG1企画「展開王」。今週の
オークスは東京本社・田井秀一が担当する。予想の根拠の99%は馬体と豪語する“馬体派”だが、今回の◎は展開の後押しも期待できるようだ。厩舎、そしてレジェンドが教え込んできた走法が東京2400メートルで爆発する。
先週の
ヴィクトリアマイルは血気盛んな20代前半のジョッキーがそろって先行馬に騎乗していた。主導権争いは激化。前半2F目が10秒5のラップを刻み、差し決着を呼び込んだ。今週はどうか。
逃げ候補は
パレハ、
ヴィントシュティレ、
ショウナンマヌエラ(いずれも勝利は逃げ切り)。鞍上はベテランぞろいで無用な競り合いはないだろうが、平均ペースは刻まれるだろう。もし息を合わせて極端なスローに落とすようなら、直後に控える、ルメール(
チェルヴィニア)やM・デムーロ(
タガノエルピーダ)の動ける騎手が黙っていない。
“普通”にペースが流れれば、差し決着になるのが
オークス。全馬が2400メートル初経験で、直線が長く坂もある東京コース。先行勢はどうしても最後にピタッと止まる。近10年で先行して押し切ったのは17年
ソウルスターリングのみ。勝ちに急がず“ためて爆発させる”がVへの近道だ。◎
スウィープフィートは折り合いが難しいからこそ、その教育ばかり受けてきた。
チューリップ賞は14番手、
桜花賞に至っては最後方から。大一番でも折り合いに専念できるメンタルお化け、レジェンド
武豊のエスコートがここでズバッとハマる公算だ。
直線半ばで「自信を持って乗る」と戸崎が意気込む
桜花賞馬
ステレンボッシュが先行勢をのみこむ。さらにその外から
ライトバック、そして
スウィープフィート。
桜花賞と同じ光景だ。馬連は(7)(13)1点。3連複は
桜花賞“再現”(7)(13)(14)と、馬群のインをうまく抜けられた場合の
ミアネーロを押さえて(1)(7)(13)も買う。
馬体派なので99%の根拠も付け足しておく。
チューリップ賞から中3週だった
桜花賞は、しっかり時計を出せたのは2回だけ。筋肉の張りは下降線をたどった。中4週の今回は4回の追い切りを消化。臀筋(でんきん)のパンプアップは火を見るより明らかだ。末脚の爆発力にも磨きがかかった。
スポニチ