「
オークス・G1」(19日、東京)
血が騒ぎだすかもしれない。未勝利戦を勝ち上がったばかりで実績は見劣りする
ヴィントシュティレだが、
母ピュアブリーゼが11年
オークスで
エリンコートの2着に好走。このレースに縁のある血統だ。母も管理した古賀師は「思い入れのある血統だし、能力が高く、期待している馬ですから」と力を込める。
母は気難しい部分を抱え、レースで力を発揮できないところがあった。「難しい血統だけど、母よりも気性はマイルドですよ」と師はうなずく。それでいて、いいものは受け継いでいる。「姉(
ヴィルトブリーゼ)も管理させてもらいましたけど、母も含めてフットワークは一番いい」と評価する。高い素質を秘めていることは間違いない。
金曜は美浦坂路の角馬場で軽めの調整。中3週でのレースとなるだけに、細心の注意を払いながら調整を進めてきた。師は「オーバーワークにならないような調整はできている。いいフットワークを使えるようになっている」と状態の良さを強調する。
前走の未勝利戦は大逃げでVをつかんだ。師は「ここもいいスタートを切って逃げるだけですよ」と積極策を明言。母も
オークスでは8番人気だったが、逃げ粘って波乱を演出した。迷いはない。大舞台でも臆することなく、母と同じ戦法で力を出し切る。
提供:デイリースポーツ