皐月賞馬の
ジャスティンミラノ(牡3、栗東・
友道康夫厩舎)が
日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)で史上8頭目の無敗二冠を目指す。そこで今回は84年の
グレード制導入後の無敗の
皐月賞馬10頭が、
日本ダービーでどういった成績を残しているのかをチェックしたい。
10頭のうち、8頭が
日本ダービーに出走。84年の
シンボリルドルフ、91年の
トウカイテイオー、92年の
ミホノブルボン、05年の
ディープインパクト、20年の
コントレイルが二冠を達成している。また、21年の
エフフォーリアと23年の
ソールオリエンスはともに僅差の2着。連対を外したのは19年の
サートゥルナーリアの4着だけとなっている。
連対を外した
サートゥルナーリアと、他の7頭の違いは何か。一つ目に挙がるのは
皐月賞の着差だ。
サートゥルナーリアが2着
ヴェロックスとアタマ差の接戦だったのに対し、他の7頭は半馬身以上の完勝だった。もう一つは鞍上。
サートゥルナーリアが
ルメール騎手からレーン騎手へ乗り替わったのに対し、他の7頭は継続騎乗だった。いくら強い馬、いくら名手とはいえ、
日本ダービーで乗り替わることは決してプラスにならないのだ。
では、
ジャスティンミラノはどうだろうか。
共同通信杯、
皐月賞に続いて
戸崎圭太騎手が騎乗するのは心強い。ただ、
皐月賞が
コスモキュランダとクビ差の接戦だったことは気になる。二冠ピンチまでは言えないが、圧倒的1番人気に推されるようなら、疑ってかかってもいいだろう。