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【平安S】ミトノオー重賞2勝目!持ち味のしぶとさ発揮で鮮やか逃げ切りV

スポニチ
  • 2024年05月19日(日) 04時30分
 中距離ダート重賞「第31回平安S」が18日、京都競馬場で行われ、松山弘平(34)騎乗の5番人気ミトノオーが逃げ切り、昨年兵庫チャンピオンシップ以来、2度目の重賞制覇を飾った。関東馬の同レース勝利は05年ヒシアトラス以来、19年ぶり5度目。牧光二師(51)は10年ローズS(アニメイトバイオ)以来、2度目のJRA重賞制覇。また、ロゴタイプ産駒はJRA重賞に延べ14頭目の出走で初勝利となった。

 注目された同型2頭のハナ争い。ミトノオー騎乗の松山が巧みなリードでレースを支配した。内枠2番からスタートを決めると、手綱をしごいて先頭に立つ。1角までに内ラチ沿いをがっちりキープ。外から迫った同型のメイショウフンジンを抑えると、そのまま逃げ切り、JRA重賞初制覇のゴールに飛び込んだ。

 先週の京王杯SC(ウインマーベル)に続いて、土曜重賞を制した鞍上は「マイペースでリズム良くハナに行けました。外に同型がいて、そこの形だけだなと。しっかり相手にプレッシャーをかけたい意味でも、主張して“ハナを切るんだぞ”というレースをさせていただきました」と勝負のポイントを振り返った。

 年長のダート猛者がそろう中、持ち味のしぶとさをフルに発揮。勝負の3〜4角でフンジンに並びかけられ、さらに外から1番人気スレイマン、昨年の覇者グロリアムンディも迫ってきた。それでも抜かせない。ゴール前ではハピが強襲してきたが、首差振り切ってV。鞍上は「しぶとかったですね。接戦になりましたが、まだまだ余裕がありました。強かったと思います」とパートナーを称えた。

 昨年は年明けから3連勝。園田に遠征してJpn2兵庫チャンピオンシップを逃げ切り、ジャパンダートダービーでも逃げて3着に粘った。古馬とのレースに挑んだ昨秋以降は勝ち星を挙げられなかったが、今年2戦目で待望の勝利。牧師は「うまく乗ってくれて、馬も頑張ってくれましたね。これからが楽しみです」と期待を寄せた。次走は未定ながら、伸びしろたっぷりの4歳馬が新時代のダート界を盛り上げる。

 ◆ミトノオー 父ロゴタイプ 母シダクティヴリー(母の父サンダーガルチ)20年4月24日生まれ 牡4歳 美浦・牧厩舎所属 馬主・ロイヤルパーク 生産者・北海道新ひだか町の築紫洋氏 戦績11戦5勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億5106万7000円 馬名の由来は冠名+王。

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