「平安S・G3」(18日、京都)
着差は首。だが着差以上に、5番人気
ミトノオーの逃走劇は危なげなかった。スタートを決めると迷わずハナへ-。そこに松山の強い気持ちが表れていた。「外に同型がいましたが、こちらもスタートをしっかり決めてある程度は主張するというか、そういう姿勢で相手にプレッシャーをかけたいという意味でもしっかりハナを切るんだというレースをさせてもらいました」と胸を張った。
その鞍上の意思に応えるように
ロゴタイプ産駒の4歳馬は先頭を切ると、最後までスピードを落とさず後続の猛追をしのいだ。「接戦になったけど馬自身はまだまだ余裕があるなと感じていました。しぶとかったですし、強かったと思います」。エスコートした鞍上はパートナーをたたえた。
悔しさを見事に晴らしてみせた。1年前に
兵庫チャンピオンシップで交流重賞初制覇。しかしそこから5戦は勝利から見放された。JDダービー3着、
浦和記念と前走
マーチSではともに2着とあと一歩届かず涙をのんでいただけに、牧師は「騎手に任せていましたけど、うまく乗ってくれました」と目を細めた。
次走について師は「まだ何も決まっていません」としながらも「これから楽しみですね」と満面の笑み。この勝利をきっかけに、さらなる高みを目指して突き進む。
提供:デイリースポーツ