東京11Rの第85回優駿牝馬(
オークス)(3歳GI・牝馬・芝2400m)は2番人気
チェルヴィニア(
C.ルメール騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分24秒0(良)。半馬身差の2着に1番人気
ステレンボッシュ、さらに1馬身3/4差の3着に3番人気
ライトバックが入った。
チェルヴィニアは美浦・
木村哲也厩舎の3歳牝馬で、父
ハービンジャー、
母チェッキーノ(母の
父キングカメハメハ)。通算成績は5戦3勝。
レース後のコメント
1着
チェルヴィニア(
C.ルメール騎手)
「ただいま! 今日はもちろんすごくうれしく思います。
皐月賞と
桜花賞はミスした(間に合わなかった)ので、
オークスとダービーは頑張りたかったです。
チェルヴィニアで勝つ自信はありました。
前走での彼女の競馬はあまり良くなかったですが、彼女のポテンシャルは高いと思って、自信を持って乗りました。1600mで優勝していましたし、今回は2400mだったので、最初は『軽い騎乗』がしたかったです。3、4コーナーまで我慢したかったです。直線はすごく良い脚で伸びてくれて、本当の
チェルヴィニアを見せてくれました。
(自身は)怪我をしましたが、関係ないですね。騎手の生活にはあることです。藤岡康太騎手と、康太騎手の家族はもっと大変でした。僕の怪我は関係ないです。
今日応援をしてくれた、多くのファンの皆さん、ありがとうございました。自信がありました。すごく良い結果を出すことが出来ました。また、来週のダービーも応援してください」
(
木村哲也調教師)
「馬体重マイナス6キロで)馬の雰囲気は装鞍所、パドックで見ても、良いデキに持ってこられたと思いました。道中は向正面で流れが落ち着くまでゴチャついていて、後ろから行きましたがジョッキーがアグレッシブな動きをしていたので、心配していました。
ですが向正面で(流れが)落ち着くと、ジョッキーも(動きが)落ち着いたので安心しました。直線は
ステレンボッシュも素晴らしいデキだとパドックで感じましたし、先に向こうの方が前があいたので、ゴール前まで分からなかったですね。
去年厩舎に来て、坂路を上ったとき、今まで管理した馬の中でトップクラスの馬だと感じました。スタッフには感謝しかありません。みんな悔しいと思った
桜花賞でした。ノーザン
ファームから送ってくださったデキを、牧場の皆さんに自分として表現できた事が十二分に嬉しいです」
2着
ステレンボッシュ(
戸崎圭太騎手)
「1、2コーナーでプレッシャーをかけられて、タイトな競馬になりましたが、それでも冷静に上手く折り合って、リズム良く走っていました。最後も内が開いて、伸びてくれましたが、前にもう一頭いた、という感じでした」
3着
ライトバック(
坂井瑠星騎手)
「レース前の
テンションは変わりませんでしたが、競馬では、しっかりと折り合って、勝ち馬をマークしながら回って来られました。上位の馬は強かったですが、最後までしっかりと走ってくれました」
5着
ランスオブクイーン(
横山和生騎手)
「難しいところのある馬ですが、調教も返し馬も含めて、リズム良く走らせる事が出来ました。この馬の能力は出し切ってくれたと思います。距離も大丈夫です」
9着
アドマイヤベル(
横山武史騎手)
「壁を作る事が出来ませんでしたが、リズム良く運ぶ事が出来ました。最後は思ったよりも(追い出しを)待たされました。切れ味勝負になったのは厳しかったです」
13着
サフィラ(
松山弘平騎手)
「枠が厳しかったです。馬はしっかりと回復して良い状態だったと思います」
14着
ミアネーロ(
津村明秀騎手)
「1番枠は厳しかったです。2400メートルを走り切る体力も、まだついていない感じです。これから良くなる馬だと思います」
16着
タガノエルピーダ(
M.デムーロ騎手)
「一番いい位置で競馬が出来ましたが、全然走っていきませんでした。直線で反応がありませんでした」
ラジオNIKKEI