過去10年の結果から勝ち馬を導き出す「G1データ王」は5項目、各20点満点のポイント制で勝ち馬に迫る。今春の当コーナーは本命馬が
大阪杯から
桜花賞、
皐月賞、
天皇賞・春と4連勝。絶好調のデータ班が「第91回ダービー」を徹底分析。最高得点をマークしたのは牝馬
レガレイラだ。
【
ステップ】
皐月賞組が【8・9・6・70】と圧倒的な成績を残す。その中で最も着順が悪い
皐月賞からの勝利となったのが、7着から挑んだ18年
ワグネリアン。ここを最低ラインとして
皐月賞1〜7着馬が20点。8着以下は15点に減点。次位は【1・1・0・18】の
京都新聞杯組。19年
ロジャーバローズは12番人気からの激走Vで、
京都新聞杯勝ち馬も15点とする。その他の路線は10点まで。
京都新聞杯組より多い22頭が出走した
青葉賞組は連対がない。
【東京経験】
優勝馬10頭中7頭に「東京芝での勝利か、重賞での3着以内」の実績があった。該当しないのは14年
ワンアンドオンリーと東京未経験だった16年
マカヒキ、19年
ロジャーバローズ。本番の前にタフで長い東京の直線を経験していたかどうかは非常に大きい。今回は東京芝重賞でのV歴がある馬は20点。東京芝での勝利、重賞3着以内の馬は15点。それ以外は10点とした。
【末脚】
勝ち馬10頭がダービーまでにマークした芝でのメンバー最速の上がり3F(タイ含む)の平均回数は2・7回。本番までに“約3回”はメンバー中で最も速い上がりを繰り出していた。一度も最速上がりがないままダービーを制したのは昨年の
タスティエーラのみ。基本的な展開は直線まで脚を温存しての末脚比べ。今回は同4回以上の馬を20点、3回の馬を15点、2回を10点、1回を5点、経験なしの馬は0点としたい。
【生まれ月】
まだまだ成長途上での3歳春G1。当然、生まれてからの時間が長い馬ほど、馬体はしっかりしてくる。それはデータにも表れていて、1月生まれの馬は16年
マカヒキ、19年
ロジャーバローズが勝利し、【2・2・0・16】で連対率はトップの20%。ここでは満点の20点を進呈。最多3勝(連対率8・2%)の2月生まれは15点。3、4月生まれの馬も極端に悪いわけではないが10点まで。5、6月生まれは大きく成績を落とすが、今年は該当馬がいない。
【キャリア】
ダービーまでに走ったレース数別で見れば、4戦【4・4・2・31】が最多8連対と優秀。出走レースを厳選し、ダービーまでの最短距離を模索するのが近年のトレンド。トラブルなく順調に駒を進めた馬が結果を残しているのが分かる。次点で5戦【4・2・4・37】。6戦以上は【1・2・4・72】。従ってキャリア4戦が20点、5戦が15点、6戦以上の馬は10点と割り引きたい。また、キャリア3戦は【1・2・0・8】で21年
シャフリヤール(1着)、22年
イクイノックス(2着)、23年
ソールオリエンス(2着)と3年連続連対中。サンプル数は少ないが直近の傾向も加味して20点とする。
【結論】
計5項目でトップの80点を獲得したのは
レガレイラ。1番人気に支持された前走
皐月賞は道中の不利、不得手な展開に泣いて敗戦。それでもデビューから4戦連続となる上がり最速をマークして6着まで追い上げた。屈強な牡馬相手の挑戦となるが、データ的には十分に通用。07年
ウオッカ以来の牝馬Vは現実味を帯びている。
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サトノエピック回避
日本ダービーに登録している
ユニコーンS2着
サトノエピック(牡=国枝)はJpn1
東京ダービー(6月5日、大井)に向かう。
アマンテビアンコの回避で中央馬の出走枠が空いたため。これにより
日本ダービーは出走表の全18頭が出走可能に。
スポニチ