「
日本ダービー・G1」(26日、東京)
皐月賞2着馬
コスモキュランダを管理する
加藤士津八調教師(39)=美浦=にとって、ダービーは目標にしてきたレースの一つ。父の加藤和師はジョッキー時代の85年に
シリウスシンボリで制しており、士津八師にとって競馬の世界を志した頃からの目標だった。開業6年目でたどり着いた夢の舞台で存在感を示す。
競馬の祭典・
日本ダービー。
コスモキュランダを管理する加藤士師にとっても思い入れの強いレースだ。父は美浦の和宏師で、騎手時代の85年に
シリウスシンボリを世代の頂点に導いた。同じ年の2月に生まれた士津八師は「父にダービーは特別だと言い聞かされてきましたからね。小さいころからこの世界を目指し、同級生とダービーはすごいという話もしてきた。そのような環境もあり、ずっとこのレースを目指してきたので自分の中でも特別です」と、自然と身も心も引き締まる。
夢への切符をもたらしてくれた
コスモキュランダは、レースを使うごとに成長。デビュー7戦目の
弥生賞ディープ記念で重賞制覇を達成し、
皐月賞でも2着に善戦した。師は「自分としては器用なタイプではないし、しまいに切れるイメージを持っていなかったけど、直線ではあれだけ詰め寄る脚を見せてくれた」と高く評価する。この中間についても、「さらに馬体があか抜けてシャープになりました」とうなずく。師の想像を超えるスピードで進化を遂げている。
枠は3枠6番。師は「事前に調べて6枠が良かったけど、今週からコースが変わることを考えると、内寄りの3枠までならいいと思います」と歓迎し、「緊張はしているけど、心は穏やかですよ」と自分の偽らざる胸の内を伝える。いざ夢の舞台へ-。ゲートインの瞬間は刻一刻と迫っている。
提供:デイリースポーツ