「
日本ダービー・G1」(26日、東京)
長い歴史のなかで、いまだダービー馬が出ていない
青葉賞組。正攻法の競馬で力強く抜け出した
シュガークンは、ほぼ100点の競馬だっただけに、大一番であれ以上を求めるのはどうか。一方、2着の
ショウナンラプンタは道中で折り合いを欠き、外を回る距離ロスがあっての頭差。“全てがうまくかみ合えば”という条件付きだが、粗削りな分、伸びしろがありそうなのはこちらだ。ただ正直、今年の勝ち時計は平凡。舞台経験という魅力はあるものの、関西馬で2戦連続の長距離輸送も気に掛かる。
プリンシパルSはダービーまでの間隔が中2週とさらに過酷。いかに余力を残した勝ち方ができるか-この1点に尽きるだろう。相手に恵まれたとはいえ、
ダノンエアズロックはゴール前で手綱を押さえる余裕のV。骨折明けでもあり、“攻め馬代わり”のような競馬だったため、時計は特筆すべきものではない。それでも、速い時計が出ていない分、反動も少ないという見方もできる。連戦でも輸送の負担が少ない関東馬。“ダービーを勝てない”
トライアルでデータ上は不利だが、
レガレイラを退けたアイビーSを含む東京3戦3勝の実績は魅力的だ。
京都新聞杯からは
ジューンテイクが出走。1コーナーまでに大きな不利を受けた馬が3頭ほどいるなか、最内枠からスムーズな立ち回り。このレースを後方一気で勝利した
アグネスフライトと
キズナがダービー馬となったが、この2頭に匹敵するようなインパクトはなかった。
提供:デイリースポーツ