JRAの厩務員、調教助手らが組織する3労組(関東労、関西労、美駒労)が
日本ダービー前日の5月25日、24日の団体交渉が決裂したことで、通告通り午前0時から24時間のス
トライキを決行した。東京、京都の2場の開催は通常通り行われたが、日本調教師会の
中竹和也会長が胸中を初めて明かした。
調教師、非組合員、補助員らで開催業務を行い、中竹調教師も東京9Rのパドックで関東馬の
ニフェーデービル(牡4歳、美浦・
中舘英二厩舎、父
ルーラーシップ)の手綱を引いた。レース後に取材に応じ「ストは労働者の権利なのでこれについては否定するものではないので、これを受けてファンの期待もあるので、開催を成功させたいという思いで全員野球でやっています」と話し、続けて「賃金体形は(2011年に厩舎制度改革した)新賃金体系一本であるとの認識。数字については(両者で)相違がある。出口の見えないトンネル」と苦しい胸の内を話した。
春闘交渉の今後の見通しは立っていない。中竹調教師は「我々としては昨日(24日)、
JRAの担当理事と美浦に行きまして2労組の委員長と解決の糸口を探るために交渉を水面下でお願いしましたが、2度断られました。それでも、何とか解決するために模索していくしかない」と話した。
スポーツ報知