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【日本ダービーレース後コメント】ダノンデサイル横山典弘騎手ら

ラジオNIKKEI
  • 2024年05月26日(日) 18時25分
 東京11Rの第91回東京優駿(日本ダービー)(3歳GI・芝2400m)は9番人気ダノンデサイル(横山典弘騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分24秒3(良)。2馬身差の2着に1番人気ジャスティンミラノ、さらに1馬身1/4差の3着に7番人気シンエンペラーが入った。

 ダノンデサイルは栗東・安田翔伍厩舎の3歳牡馬で、父エピファネイア母トップデサイル(母の父Congrats)。通算成績は5戦3勝。

レース後のコメント

1着 ダノンデサイル(横山典弘騎手)
「展開は、前に行く馬がいなくなりペースが普通か遅くなるかと思っていて、スタートさえうまく決められれば行ってもいいくらいの気持ちで出していきました。岩田康誠騎手(エコロヴァルツ)が行ってくれたのでちょうどいいポケットに入れて、直線までじっとできたので、最後はよく弾けてくれました。

 ダービーを勝ったことは嬉しいですが、皐月賞での自分の決断(競走除外)が間違っていなかったのだなと。厩舎スタッフとそこから立ち上げて、ああいうことがあっても馬は大事にしていれば応えてくれるというのは、馬に感謝です。

(皐月賞からここまで)違和感がない、ちゃんとした攻め馬ができるか、調教師と話しながら組み立ててきました。まだいい時のダノンデサイルの走りではないですが、この前よりはだいぶ良かったので、自信を持って競馬に臨めました。

(史上最年長制覇について)あまり気にはしていないのですが、GIは乗ることも大変ですし、まさか勝てるとは...。馬に真摯に向き合ったことが結果に結びついてくれたので、この上ない喜びです。きょうは安田翔伍調教師の家族がみんな来ていると聞いていて、その中で調教師の晴れ姿を見せることができてホッとしています。

(今後について)これからまた無事に走ってくれることを願うだけです」

(安田翔伍調教師)
「前走の事もあったので、無事に終わったというのが最初の気持ちでしたが、その後、オーナーやサポートしてくれた騎手をはじめスタッフへの感謝の気持ちが湧いてきました。

 デビュー前から右にもたれるなど難しい面があったので、去年の秋、東京の1600mでデビューをさせ、その後距離を延ばしつつ京都、中山と使ってやってきました。

 皐月賞除外の後は、正直、立て直すのはしんどかったです。皐月賞に出ていれば、レースの疲労をケアしてダービーへとやってこられましたが、出た時にかかっていたのと同じ負荷をかけて精神的なケアをしていくというのは難しかったです。

 ジョッキーには、本当はレースの週の追い切りに乗ってもらう予定でしたが、難しい面が出ていた現状を知ってもらうために1週前に乗ってもらい、それを踏まえて臨んでもらいました。普段から色々ジョッキーとは馬の話をしていますし、その時の乗った印象で力を引き出してくれる方ですので、特にレースについての話はしていませんでした。

 レースでは他の馬を見る余裕はなかったです。双眼鏡でこの馬の走りのバランスが崩れていないかをずっと見ていたのですが、ターフビジョンを見ると、やたらこの馬が映っていて、最後は勝っていたという感じです。実際、馬には硬さがありましたし、苦しさもありましたから、レースを終えてからも、引き上げてくるまで、ずっとそのあたりを見ていました。

 この後については、この馬の将来性を邪魔しないように夏を過ごす事を考えてやっていきたいと思います。さすがにまだ、この後の事は考えられず、まず馬の様子を確認したいと思います」

2着 ジャスティンミラノ(戸崎圭太騎手) 
「今日は返し馬から落ち着いていて、とても良い感じでした。ゲートの中で興奮して少し出負けしましたが、その後ポジションを取れました。ある程度のポジションは取るつもりでいました。レースは良い形で進められました。外から捲られた時も冷静に走っていました。最後の直線でも反応して伸びてくれましたが、内から1頭いて負けてしまい、人気に応えられず申し訳ありませんでした」

3着 シンエンペラー(坂井瑠星騎手)
「スローペースになると思い、なるべく前のポジションを取ろうと思っていました。ゲートのタイミングが合わず、あのポジションになりました。1−2コーナーで力みかけましたが、すぐに落ち着いて、走りのリズムは良かったです。直線でも最後まで止まらずしっかりと脚を使ってくれました。馬の状態は凄く良かっただけに、勝てずに悔しいです」

4着 サンライズアース(池添謙一騎手)
「メンタルが弱いところがあり、体もまだこれからの馬ですが、ゲート裏の雰囲気は、厩務員さんから前回よりも良い雰囲気でレースに挑めると言われました。内枠だけに先行するつもりだったのですが、二歩目のスピードの乗りがもう一つだったので、切り替えて後ろから行こうということにしました。

 向正面でデムーロ騎手が動いていった後から、1テンポ遅らせて動いていきました。この馬の特徴である長く良い脚を使っていこうと思いました。直線でしんどくなってから差し返す根性を見せての4着。現状まだ良くなる余地の中でこれだけ頑張れたようにポテンシャルはあります。秋以降成長した姿が楽しみです」

5着 レガレイラ(C.ルメール騎手)
「いつも通りスタートが遅く、ポジションが取れず、後ろからになりました。最後はよく伸びてくれましたが、このペースでは難しかったです」

6着 コスモキュランダ(M.デムーロ騎手)
「出遅れてポジションが後ろからになりました。ペースが速くなく、少しずつ上がっていって、3−4コーナーではいい所につけられました。直線では思ったほど伸びませんでした。もっと伸びていいはずなのですが」

7着 シュガークン(武豊騎手)
「悔いのないレースは出来ました。よく頑張ってくれましたが、現状ではまだといった感じです。秋が楽しみです」

8着 エコロヴァルツ(岩田康誠騎手)
「出来る限りのレースはしたつもりです。馬はすごくリラックスしていたし、ハナに行くこともプランとしては考えていたので、ハナに行ってからも馬はリラックスしていました。それだけに3コーナーあたりではチャンスもあるかなと思いましたが...。力は出し切れたしやりたい競馬はできました」

9着 シックスペンス(国枝栄調教師)
「競馬に行っての折り合いがね...。コントロールが難しかったです。今後はまた様子を見て考えます」

10着 ジューンテイク(岩田望来騎手)
「やりたい競馬はできました。勝ち馬の後ろにつけて、折り合いに苦慮したところはありましたが、なんとか折り合いました。前半のペースが遅く、よーいドンの競馬になりました。ジリジリと伸びて、力は出し切ったと思います。秋に良くなった姿を見せられたらいいと思います」

11着 アーバンシック(横山武史騎手)
「この馬にとって有利ではない馬場で、腹を括って爆発力にかけました。スローペースながらよく頑張ってくれました。外に出しましたが、弾けず脚色が同じになってしまいました」

13着 ゴンバデカーブース(松山弘平騎手)
「スタート良く、ポジションとしてはジャスティンミラノの後ろで、流れに乗れて良いところで競馬ができました。少し前半力むところはありましたが、大勢が決まってからは折り合いもついて脚もしっかり溜まっていました。もう一つ脚を使えて、伸びて良かったなと思っていましたが、その辺りはもしかすると距離なのかも知れないですね。馬は返し馬に行ったときから具合の良さを感じていましたし、成長していました。馬は良かったです。もっともっとやれる馬だと思います」

14着 ダノンエアズロック(J.モレイラ騎手)
「レース前、パドックから地下馬道、おろしがけにかけて馬が若さを見せていました。返し馬、ゲート裏とテンションが下がりませんでした。レース前にエネルギーを消耗してしまいました。それにより競馬も良いパフォーマンスが出せず残念でした」

ラジオNIKKEI

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