今年も主役の座は譲らない。
池江泰寿厩舎が
ボッケリーニ(牡8)と
ディープモンスター(牡6)の2頭出しで、
鳴尾記念(3歳以上・GIII・芝2000m)の3年連続8勝目を狙う。
ファンの間では「池江記念」の称されることもある本レース。池江厩舎は
鳴尾記念に延べ17頭を出走させて、12年
トゥザグローリー、15年
ラブリーデイ、16年
サトノノブレス、17年
ステイインシアトル、18年
ストロングタイタン、22年
ヴェルトライゼンデ、23年
ボッケリーニで勝利。全て違う馬で4連覇を含む7勝、かつ2連覇中だから凄い。84年の
グレード制導入以降に限ると、同一重賞7勝は
藤沢和雄調教師の京王杯ス
プリングCの8勝に次ぐ記録だ。
今年は豪華2頭出しで挑む。エース格は
ボッケリーニだ。20年の
中日新聞杯、22年の
目黒記念、そして昨年の
鳴尾記念と重賞3勝の実力馬。ここ1年は勝利がないが、重賞の2着が3回もあり、8歳でも決して衰えはない。集中力に課題があるものの、仕掛けのタイミング一つで連覇に手が届くだろう。一方の
ディープモンスターは重賞こそ未勝利だが、オープン特別を3勝している。
小倉大賞典を出走取消となった悔しさを、仕切り直しの一戦で晴らしたい。
3年連続の8勝目、さらには厩舎初の
鳴尾記念ワンツーとなるか。2頭の走りに要注目だ。