GIでは抜群に信頼できる
ルメール騎手だが、とりわけ
安田記念(3歳上・GI・芝1600m)では馬券の軸にうってつけだ。
これまでに8回騎乗。初参戦の15年は
ブレイズアトレイルで6着、17年は
イスラボニータで8着だったが、翌18年に9番人気の
モズアスコットで初制覇を果たした。その後は19年が
アーモンドアイで3着、20年が同じく2着、21年が
グランアレグリアで2着、22年が
シュネルマイスターで2着、23年が同じく3着。実に6年連続で馬券圏内を確保しているのだ。これはGI別では
天皇賞(秋)と並ぶ最長である。
19年以降の5回のうち、22年の
シュネルマイスターが2番人気で、他の4回は1番人気だった。それだけに
ルメール騎手は決して満足していないだろう。とはいえ、馬券圏内は外していないのだから、3連複の軸としての信頼度は相当に高い。
今年のパートナーは
パラレルヴィジョン(牡5、美浦・
国枝栄厩舎)だ。これまでコンビ結成時は8戦5勝と相性抜群。
ルメール騎手が騎乗した前々走の
ニューイヤーSでオープン初勝利を挙げると、前走のダービー卿CTでは
戸崎圭太騎手とコンビを組み、初の重賞タイトルを手にした。このメンバーにまじると実績では見劣るが、勢いなら負けていない。
モズアスコット以来の6年ぶり2勝目となるか、
ルメール騎手の手腕に注目したい。