伝統の古馬長距離ハンデ重賞「第138回
目黒記念」は後方追走の1番人気
シュトルーヴェが大外一気に伸びて快勝。前走
日経賞に続く重賞2勝目を挙げた。
これぞ上がり馬の勢い。充実一途の
シュトルーヴェには初めて背負う重ハンデ58・5キロも関係なかった。後方で悠々と運び、メンバー最速の上がり3F32秒9で先行馬をねじ伏せた。初騎乗のモレイラは「レースは全体的に遅めのペースだったですが、後ろのポジションでよく我慢してリズム良く回ってくることができた。直線は素晴らしい瞬発力を見せてくれた」と笑顔で切り出した。
直前の
日本ダービーは同じ堀厩舎の
ダノンエアズロックで無念14着。それでも引きずることなく、切り替えて即結果を出すあたりは世界を転戦する名手だ。
「使うたびに馬は成長というか、
ステップアップを見せています。今日はさらに
ステップアップができるような雰囲気でした。とてもいい馬だと思う」
これでG2・2連勝。陣営から次走の明言はなかったが、名手の称賛がG1級の期待を物語っていた。
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シュトルーヴェ 父キングカメハメハ 母アンチュラス(母の
父ディープインパクト)19年4月21日生まれ セン5歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・村木 克子氏 生産者・北海道安平町の追分
ファーム 戦績12戦6勝(重賞2勝目) 総獲得賞金1億9245万円 馬名の由来はフィンランドなどにある、世界遺産となっている史跡の名より。
スポニチ