「
日本ダービー・G1」(26日、東京)
2021年に生まれた7906頭の頂点を決める戦いを制したのは、9番人気の
ダノンデサイルだった。鞍上の
横山典弘騎手=美浦・フリー=は09年
ロジユニヴァース、14年
ワンアンドオンリーに続くダービー3勝目。56歳3カ月4日での勝利は
武豊の持つダービーおよび、JRA・G1最年長勝利記録を更新した。また、ダービー初挑戦初Vを決めた
安田翔伍調教師(41)=栗東=は、史上最年少ダービートレーナーとなった。無敗の2冠を狙った1番人気の
ジャスティンミラノは2着、3着には7番人気
シンエンペラーが入った。
◇ ◇
今年のダービーはノリちゃんが本当にうまく乗ったね。完璧だったと思いますよ。前に行く馬が決まっていなくて、
ダノンデサイルは内枠からいいスタートを切って迷わずインにつけた。岩田(康)君の
エコロヴァルツを先に行かせて少し下げたんだけど、それがすごくスムーズで全く掛からせなかった。道中もインをロスなく回って直線も内をさばいたんだからね。普通だったらゴチャつく可能性を避けて外に持ち出したりしたくなるけど、大したものだ。
皐月賞を競走除外になってここ一本になったローテだった。仕上げも大変だったと思う。調教師も厩舎スタッフもジョッキーもみんな素晴らしいと思います。
2冠の懸かっていた
ジャスティンミラノは残念でしたけど、悪いレースをしたとは思えない。いい所につけていたんだけど、後半になって早めに外から他の馬にこられていたからプレッシャーもあったのかな。少し掛かっているようにも見えたけど、別に不利はなかった。勝った馬がいいレースをし過ぎたね。
3着の
シンエンペラーも
皐月賞よりも直線が長くなって、いい脚を見せて3着。今後も楽しみだよ。
シックスペンスは掛かっているように見えたし、気性的にも少し幼いのかな。それから僕も注目していた
レガレイラ。最後はすごくいい伸びを見せたけど、このスローペースであの位置取りだとさすがに苦しいね。ルメールが乗っても前につけられなかったのは、そういうタイプなのかもしれない。それにしても、今年はノリちゃんがうま過ぎた。そこに尽きると思うよ。
提供:デイリースポーツ