東京競馬場で6月2日(日)に行われる
安田記念(3歳上・GI・芝1600m)。1951年に創設された伝統のマイル重賞で、84年の
グレード制導入からGIに格付けされている。過去の勝ち馬には
タイキシャトルや
モーリスなど歴史的トップマイラーが並ぶ。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式を紹介する。
■1位 1分30秒9 2019年
インディチャンプ GI馬7頭が顔を揃えた一戦。人気を集めた
アーモンドアイはスタートで不利を受けて後方からとなり、
インディチャンプは好スタートから内3番手の絶好位を運んだ。半マイル通過は45秒8とやや遅めのペースとなり、レース上がりは33.9秒の決め手比べ。逃げ粘りを図る
アエロリットをクビ差とらえ、外から猛追した
アーモンドアイをわずかに抑えたところがゴール。強敵撃破で初のGIタイトルを獲得した。
■同2位 1分31秒3 2012年
ストロングリターン サダムパテックが1番人気に支持されたが、6.6倍と歴史的な大混戦模様でレースはスタート。
シルポートが躓きながらも先手を取り、半マイル44.9秒のペースで快走する。速い流れとあって、直線では差し馬が台頭。その中でも
ストロングリターン、
グランプリボスの2頭が、内にササりながら激しい叩き合い。ゴール直前まで追い比べは続いたが、最後はグイっとクビ差だけ
ストロングリターンが先着した。
■同2位 1分31秒3 2018年
モズアスコット 登録の段階では除外対象で、安土城Sで賞金加算を狙ったが2着。その後、回避馬が出たことで出走可能となり、連闘でGIに挑んだ。レースは向正面でスムーズさを欠く場面もあったが、それ以外は流れに乗って後方を追走。直線では馬群を縫うように脚を伸ばし、最後は
アエロリットをクビ差とらえて勝利した。連闘でのGI制覇は98年
スティンガーの阪神3歳牝馬S(現:阪神JF)以来。陣営の果敢な挑戦が実を結んだ。
今年の
安田記念には
ソウルラッシュ、
ナミュールらが出走するが、注目は香港からの刺客2頭だろう。
ロマンチックウォリアー(
Romantic Warrior)は
QE2世C(香G1)を3連覇するなどG1・7勝。もう一方の
ヴォイッジバブル(Voyage Bubble)も今年の香港
スチュワーズC(香G1)を制している。当レースでは、06年
ブリッシュラック(
Bullish Luck)以来となる香港馬の戴冠か、それとも日本馬が跳ね返すのか。発走は2日の15時40分だ。