「
安田記念・G1」(6月2日、東京)
強力な香港コンビの“来襲”にも、日本のマイル戦では負けられない。現役最強マイラーを証明すべく、
セリフォスが堂々と立ちはだかる。前走のマイラーズCは中団の内をロスなく運び、最後まで伸びて2着。昨年暮れの
香港マイル(7着)後の帰国初戦で力を示した。福永助手は「万全の仕上がりにまではなく、本調子手前とみていましたが、地力のあるところを見せてくれました」と高く評価する。
この中間は在厩で調整。「カイ食いは旺盛でダメージが残った様子も見られません。目標のG1へ向けて順調に立ち上げることができています」と手応えは十分だ。昨年は
ドバイターフ(5着)後にぶっつけで臨み、2着と結果を残したが、今年はひと叩きされた確かな効果が感じられる。
23日の1週前追い切りでは、栗東CWで川田を背に
エスコーラ(6歳オープン)と併せ馬。先行する僚馬を見ながら進めると、最後は内に進路を取って鋭く伸び、6F78秒9-35秒9-11秒2の好時計で併入した。同助手は「川田騎手に乗ってもらって感触を確かめてもらいました。予定通りに調整を進められています」と歯切れがいい。
デビューからここまで13戦中12戦がマイル戦。府中8F戦は22年に
富士S勝ちもあり、実績は十分だ。「折り合いや精神面のコントロールの難しさを見せるところもありますが、いい雰囲気でレースに臨むことで、うまくクリアして好結果が得られることを期待します」と本番を楽しみにする。22年
マイルCS以来となる2つ目のG1タイトルへ-。盤石の態勢が整った今回、改めてマイル界の頂点をつかみ取る。
提供:デイリースポーツ