東京巧者の
レッドモンレーヴ(牡5、美浦・
蛯名正義厩舎)が、
安田記念(3歳上・GI・芝1600m)でGI初制覇を狙う。
レッドモンレーヴは父
ロードカナロア、
母ラストグルーヴ、母の
父ディープインパクトの血統。祖母が
エアグルーヴ、曾祖母が
ダイナカールという名牝系の出身。母は1戦1勝で無念の引退となったが、無事ならGIを狙えたであろう逸材だった。伯父の
ルーラーシップや
フォゲッタブル、伯母の
アドマイヤグルーヴなど、近親には活躍馬がズラリと並ぶ。
ここまで14戦5勝。オープン昇級後は好走と凡走を繰り返している。しかしながら東京に限ると、昨年の京王杯ス
プリングCが1着、
安田記念が6着、富士Sが2着、そして前走の京王杯ス
プリングCが2着だから、一度も大崩れしていない。唯一連対を外した
安田記念にしても、勝った
ソングラインとは0秒6差。2着の
セリフォスとは0秒4差だったから、十分に逆転圏内だろう。また、前走の京王杯ス
プリングCは展開不向きを克服してのハナ差2着。5歳を迎え、いよいよ完成期を迎えた印象もある。
ダイナカールの一族は
JRAのGIを8勝しているが、1200mと1800mで1勝、2000mと2200mと2400mで2勝ずつ。1600mは延べ23頭が挑みながら、95年の阪神3歳牝馬Sの
エアグルーヴ、12年の阪神JFの
アイムユアーズの2着が最高着順となっている。ここで一族初となるマイルの
ビッグタイトル獲得となるか。自身の種牡馬としての道を切り開くためにも、結果を出したい一戦となる。