2024年は「
東京ダービー」が熱い。今月5日、
大井競馬場で行われる
東京ダービー(3歳牡牝・JpnI・ダ2000m)は、今年新設された3歳ダート三冠競走の2冠目としてJpnIに昇格し、例年以上に注目を浴びる。またサッカー界において同じ地域を拠点とするクラブ同士の対戦を「ダービー」と呼び、今年は東京の冠を持つFC東京と東京Vの「
東京ダービー」が16年ぶりにJ1リーグの舞台で復活した。FC東京は青と赤、東京Vは緑をク
ラブカラーとするが、果たして競馬の
東京ダービーで強いのはどの色の枠なのか。J1で16年ぶりの対戦にかけて近16年で調べてみた。
東京ダービーの創設は55年。
大井競馬場における重賞競走としては
東京大賞典とともに、伝統ある一戦として知られる。 かつては初代南関東三冠に輝き、中央に移籍後は
天皇賞(春)と
宝塚記念を制した
ヒカルタカイや牝馬ながら
ジャパンカップに挑んだ
ロジータ、“無敗四冠馬”
トーシンブリザードなどが勝利。昨年は
ミックファイアが史上2頭目となる無敗での南関東クラシック三冠を達成した。
緑、青、赤の成績を調べてみたところ、緑【1-4-1-26】、青【1-2-1-26】、赤【1-0-3-28】とそれぞれ厳しい数字が並ぶ。複勝率で見ても各々10%台に落ち着くが、近年で成績のいいのは緑の6枠。昨年の
ミックファイアは6枠12番での勝利があり、6枠からのチャンピオン誕生は00年以来、23年ぶりだった。さらに16年から19年は4年連続で6枠の馬が2着に入っている。青は10年から勝ち馬は生まれておらず、赤枠からは16年に1着馬が出ているものの、5年連続で馬券圏外に終わる。
近16年の
東京ダービーで成績を残すのは橙の7枠。【6-2-2-22】と6勝を挙げ、17年から3年連続で覇者を生み出した年もあった。次いで黄の5枠からも5度、チャンピオンが生まれている。今年のメンバーでは人気の
ラムジェット(牡3、栗東・
佐々木晶三厩舎)と
キタノヒーロー(牡3、船橋・
張田京厩舎)が7枠。また緑には
イモノソーダワリデ(牡3、大井・
須田和伸厩舎)と
フロインフォッサル(牡3、船橋・
山下貴之厩舎)が入り、青は
アンモシエラ(牡3、栗東・
松永幹夫厩舎)と
シンメデージー(牡3、高知・
打越勇児厩舎)、赤は
ティントレット(牡3、大井・
荒山勝徳厩舎)と
イチニチショチョウ(牡3、大井・
嶋田幸晴厩舎)という枠順になった。
サッカーの
東京ダービーではJ1での対戦において6勝3分6敗と全くの五分の数字を残す。4月に行われた両者の対戦でも、FC東京が後半
アディショナルタイムで追いつき2-2の引き分けに持ち込んだ。果たして競馬の
東京ダービーでは。最後まで手に汗握る好レースとなることを期待せずにはいられない。