関東馬
パラレルヴィジョンが美浦Wコースで抜群の伸びを見せた。マイルに矛先を向けて連勝中の素質馬がG1初挑戦。鞍上のルメールは先週騎乗機会11連続連対の新記録を打ち立てた。人馬ともに勢いあり。一発を狙う。
本番が待ち切れないといった動きだったのが
パラレルヴィジョン。好時計をマークした1週前(Wコースで4F51秒8〜1F11秒8)に続き、エネルギーに満ちている。国枝師は「元々ムダなことをしない馬だったけど、体も気持ちも要求が固まってきたので、馬が集中して走れるようになったかな」と目を細めた。
最終リハは僚馬2頭とWコースで併せ馬。5F68秒3〜1F11秒4。無理のないフットワークで追走し、直線は内を選択。
ゴーサインが出ると一気にトップスピードへ。豪快な伸び脚で差を詰め、馬体を併せた
エリカリーシャン(3歳1勝クラス)を一瞬で1馬身抜き去った。国枝師は「先週もしっかりやっているのでしまい重点の内容。ちょっと早めに出たけどしっかり動けた。いい反応でしたね」と満足そうだった。
デビューから8戦で1番人気に支持された素質馬。中距離、ダートでも悪くなかったが、芝マイルに矛先を向けた近2戦の
ニューイヤーS、ダービー卿CTで連勝を飾った。師は「(中距離、ダートでは)われわれが思っていたよりも少しパフォーマンスが良くなかった。馬の硬さなんかを見ていても、マイルくらいが良かったのかな」と説明。5歳を迎え、最も力を出せる条件に巡り合えた。
僚馬
フィアスプライドとともに求めるのは良馬場、内枠、そして好位。指揮官は「(前走は)うまくスタートを切ってリズム良く運び、しまいもしっかり伸びる理想的な競馬だった。(今回も)できたら内からいいところをスッと取りたい」とイメージ。芝で2戦無敗のマイルでの底知れなさは大きな魅力。自分の競馬を貫けば、強敵たちとも五分に渡り合える。
スポニチ