かつては2歳夏デビュー=早熟のイメージがあったが、ここ数年で事情は大きく変わってきた。今や早い時期に勝ち、夏場を休養に充てて、秋に始動することがトレンド。とりわけ6月開幕週デビュー組からは、後の活躍馬が多く出ている。例を挙げると、17年の
ステルヴィオ、18年の
グランアレグリア&
ダノンファンタジー、19年の
サリオス、21年の
スタニングローズ、そして昨年の
チェルヴィニア。GI勝ち馬、重賞勝ち馬のオンパレードなのだ。
当然、今年の出走馬からも、来年のクラシックを賑わせる馬が出てくるに違いない。この世代で最初の2歳戦となる、土曜京都5Rの2歳新馬(芝1600m内回り)には
ジャスタパーティー(牡2、栗東・
杉山晴紀厩舎)と
ショウナンザナドゥ(牝2、栗東・
松下武士厩舎)、2頭のセレクト億超えホースがエントリーしている。前者は叔母が
プリモシーンなら、後者は半姉が
ミスエルテ&
ミアネーロだから、ともに文句なしの血統馬。この2頭にセレクトセールで8000万円(税抜)の
ダノンフェアレディを加えたノーザン
ファーム生産馬3頭の戦いになるのか。
一方、日曜は東京5Rの2歳新馬(牝、芝1600m)に注目だ。ここは新種牡馬対決で、
サートゥルナーリア産駒が
クライスレリアーナ(牝2、美浦・
木村哲也厩舎)と
エストゥペンダ(牝2、美浦・
高柳瑞樹厩舎)の2頭、
アドマイヤマーズ産駒が
エンブロイダリー(牝2、美浦・
森一誠厩舎)の1頭、
フィエールマン産駒が
フレイザーテソーロ(牝2、美浦・
菊川正達厩舎)の1頭となっている。どの馬が父に初勝利をプレゼントするのか、要注目したい。