開幕週は新種牡馬に注目だ。昨年は
ブリックスアンドモルタル産駒の
テラメリタ、一昨年は
サトノダイヤモンド産駒の
ダイヤモンドハンズが開幕週に勝利。というわけで、今年もこの週に狙いを定めてきた新種牡馬の産駒を紹介したい。
最も盛り上がりそうなのは日曜東京5Rの2歳新馬(牝、芝1600m)だ。最初に取り上げたいのは
サートゥルナーリア産駒の
クライスレリアーナ(牝2、美浦・
木村哲也厩舎)。
母シユーマは12年に英G1の
サンチャリオットS、加G1のE.P.テイラーSを制した名牝。ここまで3週連続で併せ馬をこなし、時計も水準以上とあって、態勢はきっちりと整っている。鞍上は父の主戦を務めた
ルメール騎手でもあり、大いに期待できる。
サートゥルナーリア産駒はもう1頭、
エストゥペンダ(牝2、美浦・
高柳瑞樹厩舎)もエントリーしている。こちらは1カ月以上をかけて、入念に乗り込まれてきた。鞍上は
川田将雅騎手だ。
これに待ったをかけるなら、
アドマイヤマーズ産駒の
エンブロイダリー(牝2、美浦・
森一誠厩舎)だろう。母は16年の
忘れな草賞を制した
ロッテンマイヤー。曾祖母は95年の阪神3歳牝馬Sを制した
ビワハイジ、近親には
ブエナビスタや
ジョワドヴィーヴルがいる血統馬。1週前にWコースで6F81秒6、1F11秒1の好時計をマーク。鞍上もモレイラ騎手だけに上位争いは間違いない。
この他のレースでも、日曜京都5Rの2歳新馬(芝1400m)に
シスキン産駒の
キトンインザスカイ(牝2、栗東・
高野友和厩舎)、
タワーオブロンドン産駒の
レイピア(牡2、栗東・
中竹和也厩舎)、日曜東京6Rの2歳新馬(芝1400m)に
ナダル産駒の
カルデライト(牝2、美浦・
森一誠厩舎)などが出走を予定している。新種牡馬の産駒で
JRA勝ち上がり第一号となるのはどの馬か、大いに注目したい。