「
安田記念・G1」(6月2日、東京)
香港馬
ヴォイッジバブルが30日、東京競馬場で追い切りを行い、坂の走りなどを確認した。もう一頭の香港馬
ロマンチックウォリアーに注目が集まるが、こちらも昨年の
香港マイル2着や前走の
チャンピオンズマイル3着など、トップマイラーとして活躍中。迎え撃つ日本馬にとっても侮れない存在だ。
背中はやや硬く映るが、肩は遠くまでしっかり伸ばせている。香港馬
ヴォイッジバブルが東京芝コースで追われ、スピードを感じさせる動きを見せた。しまい重点に5F71秒0-39秒6-12秒4。平たんコースのシャティンにはない直線の坂を軽々と駆け上がった。
またがったヤン助手は指示通りの調教ができてホッとした様子だった。「テンはゆっくり入ったが、手前を変えて1Fは伸ばした。うまくいったと思う。坂に関しては全く問題なかったし、
バランス良く手前も変えられた。少し内にモタれかけたけれど、問題ないレベル。競走3日前の追い切りはいつも通りのスケジュールだし、おおむね仕上がっている」とうなずいた。
29日に初めて芝コースに入り、スクーリングも済ませた。慣れない景色にも気にすることなく、堂々と落ち着いた雰囲気。歩いている時も肩周りはゴトゴトしていたが、同助手は「あれはいつも通り。こういう馬ですから問題ない」と言う。
前走のチャンピオンズMでは3着も、地元の最強マイラーである
ゴールデンシックスティ(4着)に先着した。唯一心配なのが天候。雨予報に「それは少し困るな。きょう(30日)くらいの良馬場がいい」と好天を願った。スピード優位の日本にやってきて、スピード勝負こそ臨むところとの陣営の姿勢は、自信がなければ口にできない。
提供:デイリースポーツ