今年で77回目を迎える
鳴尾記念が京都競馬場で行われるのは1990年以来4回目。過去のデータと照らし合わせにくいのが悩ましい。
内ラチから7mの部分に仮柵が設けられているCコース使用時の京都競馬場内回り2000mコースは1周1821.1m。大雑把に言えばゴール前200m地点からスタートして馬場を1周して、最後の直線は323.4m。立ち回りの上手さが求められるコースだ。
◎
ロードデルレイは
白富士S優勝馬。目標にしていた3月の
大阪杯は賞金不足で出走が叶わず、香港から届いたクイーンエリザベス2世Cの招待も自重し、ここに備えた。昨年1月のデビュー以来、6戦5勝と底を見せておらず、唯一他馬の後塵を拝した
神戸新聞杯もレコード勝ちした
サトノグランツから0.1秒差。この時、3着
ファントムシーフとは同タイムで5着
ハーツコンチェルトに先着している。勝てば、中距離戦線にニュースターの登場となる。
〇
ヨーホーレイクは22年
日経新春杯優勝馬。
ホープフルS3着で、
皐月賞5着、
日本ダービー7着なら、
シャフリヤール、
エフフォーリア世代を代表する屈指の実力馬だ。屈腱炎を発症し2年以上のブランクがあるものの今年3月の
金鯱賞で復帰すると、いきなり3着と実力の片鱗を示し、59kgのハンデを課せられた
新潟大賞典は、やや窮屈なレースを強いられながらも勝ち馬から0.2秒差3着ならかつての力を取り戻しつつあるという評価でよいだろう。
▲
ディープモンスターは
アンドロメダS優勝馬。仕切り直しのデビュー戦から4戦3勝で
皐月賞にまで駒を進めた素質馬で、これまでGI競走以外では掲示板を外したことがない。予定していた
小倉大賞典は右前肢跛行のため無念の出走取消となったが、2000mは[3-2-1-3]で、京都競馬場内回り2000mは[2-0-0-0]。ここを飛躍のきっかけとしたい。
△
ボッケリーニは昨年の優勝馬。8歳馬とはいえ、昨年秋は
京都大賞典、
チャレンジCともにタイム差なしの2着で、今シーズン初戦の
AJCCもハナ差2着。これらを含め、これまで重賞競走で[3-7-1-7]と高いレベルで安定している。前走の
日経賞は人気を裏切ったが、悲観する内容ではなかった。
本格化の兆しを見せる△
ニホンピロキーフも怖いが、逃げ、先行馬が顔を揃えてペースは速くなりそうなので、△
ヤマニンサンパの瞬発力も無視はできない。