使い込まれた東京芝コースだが、台風一過の馬場コンディションが見込める。東京競馬場のワンターンコースで行われる春のマイル王決定戦。
バックストレッチ後半と直線なかばに坂が設けられているが、そこからゴールまでは平たんコース。東京マイルに求められるものはスピードと瞬発力、そして最後まで頑張り抜く底力とスタミナが問われるレースになりそうだ。
◎
ロマンチックウォリアーは
香港C、クイーンエリザベス2世Cだけではなく、遠征した豪州の
コックスプレートも含めG1競走4連勝中。この4連勝はいずれも2着馬とは僅差だが、530kg台の馬体から繰り出されるパワフルな末脚が武器だ。父アクラメーションは欧州の名ス
プリンターで、輸入種牡馬
ワージブを経て
トライマイベストにさかのぼる。
ラストタイクーンなど、我が国でも馴染みある血統で日本の馬場にもしっかりと対応してくれそうだ。
〇
セリフォスは昨年の本レース2着馬で、一昨年の
マイルCS優勝馬。前走の
マイラーズCは香港からの帰国初戦で2番人気2着だった。全5勝を1600mで記録しているマイラーで、東京マイルコースは[1-1-0-2]。富士Sに勝ち、
安田記念2着。3歳時の
NHKマイルCと
安田記念は負けはしたもののいずれも4着と健闘している。デビュー以来の最高体重で挑んだ前走からの上積みはありそうだ。
▲
ソウルラッシュはマイル重賞3勝で、
マイルCS2着の実力馬。それらを含めてマイル戦は[6-2-1-4]と得意にしている。過去2回出走した
安田記念は思うような結果を残せていないが、昨年はスタート直後に寄られてポジションが後ろになってしまったし、富士S2着があるので東京コースが苦手とも思えない。脚の使いどころが難しい馬ではあるが、時計がかかるような馬場はむしろ得意だ。
△
ガイアフォースは昨年の4着馬。この時2着だった
セリフォスとは同タイムだった。もともと長い距離を使われていた馬だが、昨年春はマイルへと向かい
マイラーズC2着、
安田記念4着。秋は再び中距離路線に戻されたが、5歳シーズン初戦はダートの
フェブラリーSへと向かい2着。切れる脚はないものの最後までしぶとく伸びた。
昨年秋の
マイルCSに勝った△
ナミュールも互角の存在で、ほかダービー卿CTに勝った△
パラレルヴィジョンは東京コースも[3-0-1-1]という巧者。
ヴィクトリアマイル2着△
フィアスプライドともども力の差はない印象だ。