JRA通算383勝の小林 徹弥元騎手が死去したことが2日、分かった。50歳だった。亡くなったのは1日深夜とみられ、19年5月に騎手を引退し、現在は栗東・
千田輝彦厩舎で調教助手として働いていた。
千田輝彦調教師は2日、京都11R終了後に京都競馬場で取材に応じ、小林元騎手が亡くなったことを認め、「騎手時代は一緒に競馬に乗っていたし、寂しいです」などと話した。前日の1日も朝も昼も普通に仕事をしていたとして、突然の知らせにショックを隠せない様子だった。
「コバテツ」の愛称で親しまれた小林元騎手は、埼玉県出身で、93年3月6日に栗東・目野哲也厩舎所属でデビュー。96年の読売
マイラーズC(
ニホンピロプリンス)で重賞初制覇し、99年
エルムS(
ニホンピロジュピタ)、01年
京都牝馬S(
グレイスナムラ)、02年
シルクロードS(
ゲイリーフラッシュ)、08年
東海S(
ヤマトマリオン)の重賞5勝を挙げた。毎年夏には北海道で騎乗しており、高配当を出す騎手として穴党から人気を博していた。99年と00年にフェアプレー賞を受賞している。騎手時代の同期には
飯田祐史調教師=栗東=がいる。
現役引退後は栗東・千田厩舎で調教助手を務め、昨夏には「千田先生は優しいし、やりやすい環境を作ってくれています。何とか重賞を勝って、厩舎に名前の入った調教ゼッケンを、と思っています」と語っていた。
千田輝彦調教師「(昨日は)朝も、昼からも、普通に仕事をしてくれていました。これまでも普通に調教に乗っていたので、体調面に変化もなかった。急すぎて何も言えません。騎手時代は一緒に競馬に乗っていたし、寂しいです」
スポーツ報知