名牝
ノースフライトの孫となる
サイルーン(セ5、美浦・
堀宣行厩舎)が、
エプソムカップ(3歳上・GIII・芝1800m)で重賞に初挑戦する。
サイルーンは
父ディープインパクト、
母ハウオリ、母の
父キングカメハメハの血統。母は
JRAで3勝。祖母の
ノースフライトは94年の
安田記念と
マイルCSを制した名マイラー。名ス
プリンター・
サクラバクシンオーと鎬を削った94年秋の2戦は語り草となっている。また、伯父の
ミスキャストは01年の
プリンシパルSの覇者。種牡馬として12年の
天皇賞(春)を制した
ビートブラックを輩出している。
ここまで14戦4勝。2勝クラスで足踏みしたが、昨秋から軌道に乗った。連続2着の後、リフレッシュを挟んで迎えた前々走の2勝クラス(中山芝1600m)で1年4カ月ぶりの3勝目をゲット。さらに昇級戦となった前走の春興Sも制し、一気にオープンへと駆け上がってきた。以前は追われてジリッぽい印象だったが、近2戦はともに上がり3F最速。決め手強化が躍進につながっていることは間違いない。
今回は初の重賞挑戦となるが、目下の充実ぶりなら楽しみが大きい。祖母がGI初制覇を果たした府中でタイトル獲得となるか。覚醒した良血の走りに期待したい。