6月10日は「夢の日」として制定されている。由来は日付が6と10で「夢中」(むちゅう=むじゅう)と読む語呂合わせと、「夢は叶う」(む=6+10の字の形)などから。競馬界には夢にまつわる馬たちもおり、今回はドリームが付く名馬や将来が期待できる現役馬を紹介する。
ドリームと聞けば、多くのファンが最初に思い浮かべるのが
ドリームジャーニーだろう。
オルフェーヴルの全兄として知られるが、自身も06年の
朝日杯FS、09年の
宝塚記念、
有馬記念を制したGI3勝馬。「名は体を表す」というわけではないが、
グランプリレースに強い馬だった。種牡馬としても少ない産駒から
ヴェルトライゼンデ、
スルーセブンシーズなどの活躍馬を出している。
ダートで一時代を築いたのは
ゴールドドリームだ。4歳時から6歳時にかけて、GIとJpn1を計5勝。ラストランとなった7歳時の
チャンピオンズCでも2着になるなど、息長く活躍した。名
バイプレーヤーとして名前が挙がるのは
ドリームパスポート。06年の
皐月賞、
菊花賞、
ジャパンCとGIで2着が3回。06年の
神戸新聞杯を
高田潤騎手とのコンビで制したシーンを記憶しているファンも多いだろう。そして外国馬なら
ドリームウェル(Dream Well)。98年の仏ダービーと愛ダービーの覇者。種牡馬として日本でも繋養されて、重賞2勝の
アドマイヤモナークを送り出した。
現役で将来有望なのは
ビザンチンドリーム(牡3、栗東・
坂口智康厩舎)だ。今年の
きさらぎ賞の覇者。
皐月賞と
日本ダービーでは厳しい結果となったが、気性面が成長すれば大仕事ができそうな器だ。短距離路線では
チェイスザドリーム(牝5、栗東・
矢作芳人厩舎)。初芝だった先月の韋駄天Sでオープン2勝目を手にしている。そして地方では高知最強馬の
ユメノホノオ(牡4、高知・
田中守厩舎)。先月の福永洋一記念で2着に敗れ、連勝は12でストップしたが、まだ4歳。今後に夢を持ちたい一頭ともいえよう。