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今年は宝塚記念が18年ぶり京都開催 横山典騎手の大ガッツポーズから英雄の圧勝まで淀決戦を振り返る

  • 2024年06月10日(月) 07時00分
 今年の宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)は06年以来、18年ぶりに京都競馬場での開催となる。そこで84年のグレード制導入以降、京都が舞台となった3回の宝塚記念を振り返りたい。

 最初は91年だった。主役は前年の菊花賞、そして同年の天皇賞(春)を制し、現役最強の評価を受けていたメジロマックイーン武豊騎手とのコンビでもあり、単勝1.4倍の圧倒的1番人気だった。これに続くのが4.1倍のメジロライアンと4.7倍のホワイトストーン。4番人気のバンブーメモリーは17.1倍だったので、1横綱2大関の様相だった。

 レースは淡々としたペースで流れた。そして3角過ぎ、残り800mでメジロライアンが馬なりのまま、先頭に立つ。これを見てメジロマックイーンも外から進出を図るが、いつもに比べると少し加速が鈍い。直線に向くと、ライアンが後続を突き放す。ホワイトストーンは伸びがない。変わって内からタイイーグルが進出。ゴール前でマックイーンも伸びてきたが、2着浮上が精いっぱい。菊花賞天皇賞(春)マックイーンの背中を見てきたライアンが一矢報いた瞬間だった。横山典弘騎手は左手を大きく上げてガッツポーズ。人馬にとって非常に大きな勝利となった。

 続く95年は外国産馬のダンツシアトルがGI初制覇を果たした。3角からの坂の下りでライスシャワーが競走を中止。場内がどよめく中、タイキブリザードエアダブリンとの追い比べを僅かに制した。上位2頭はともにシアトルスルー(SeattleSlew)の産駒で、外国で繋養されている種牡馬の産駒のワンツーという珍しいケースだった。

 そして直近の06年はディープインパクトが圧勝を収める。初の雨中の競馬を不安視する声もあったが、レースはワンサイド。後方から坂の下りでジワッと進出すると、直線では大外からグイグイ伸びて先行馬をひと飲み。終わってみれば2着のナリタセンチュリーに4馬身差の大楽勝。最高の形でフランスへの壮行戦を終えることとなった。

 今年の宝塚記念ではどんなドラマが待っているのか。まずは全馬が無事に、その上で素晴らしいレースが見られることを期待したい。

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