過去10年の傾向から勝ち馬を探る「up to データ」。今週は
エプソムCを分析する。非根幹距離の東京1800メートルで行う重賞で、毎年この条件のスペシャリストが勝つイメージが強い。3項目から導き出された今年、狙うべき馬は?
【
ステップ】
非根幹距離の9Fで行われる一戦。レースの格よりも距離適性が重要で、東京、京都の同距離で行われるメイS組【2・3・1・24】、
都大路S組【2・0・0・6】が好成績を残している。
新潟大賞典、ダービー卿CT、
京王杯SC、ヴィクトリアM、
毎日王冠の重賞組はそれぞれ1勝ずつ。中でも出走数が多い
新潟大賞典組は【1・2・1・25】で勝率3・4%なら、大きな割り引きが必要になるだろう。
【年齢】
4歳【5・5・4・24】、5歳【4・2・2・35】、6歳【1・3・3・28】、7歳【0・0・1・31】、8歳【0・0・0・11】。狙っていいのは4、5歳馬で、6歳以上はガクッと成績が落ちる。現4歳世代はクラシックを分け合った
ソールオリエンス、
タスティエーラ、
ドゥレッツァがその後に未勝利。対して、
イクイノックス、
ドウデュースなどの実力馬がそろう5歳世代はかなり層が厚い。世代間のレベル差も考慮するなら、今年は5歳勢を買いたくなる。
【前走着順】
勝率10%を超えているのは前走2着馬、同5着馬のみ。同2着馬は【2・3・1・14】で連対率も25%と優秀だ。前走で連対を果たした馬を中心とし、掲示板確保組も十分に狙えるのが分かる。前走6着以下も9連対なら一変もありえるレースではあるが、基本は前走好走組から。
【結論】
前述の全3項目に当てはまる
アルナシームを本命とする。有力
ステップの
都大路Sで鋭く脚を使って2着に好走。全5勝中4勝が1800メートル戦という、いかにもここで狙いたくなるタイプだ。デビュー2、3戦目の
東スポ杯2歳S(6着)、
朝日杯FS(4着)の勝ち馬は
イクイノックスと
ドウデュース。強力5歳世代の底力にも期待したい。 (データ班)
スポニチ