自身2回目の休み明けVとなるか。重賞2勝の
ヴェルトライゼンデ(牡7、栗東・
池江泰寿厩舎)が、
エプソムカップ(3歳上・GIII・芝1800m)で1年2カ月ぶりに実戦復帰する。
ヴェルトライゼンデは父
ドリームジャーニー、
母マンデラ、母の
父Acatenangoの血統。母は03年の独
オークス3着。半兄の
ワールドプレミアは19年の
菊花賞と21年の
天皇賞(春)の覇者。同じく
ワールドエースは12年の
きさらぎ賞、14年の
マイラーズCと重賞を2勝している。
ここまで14戦4勝。デビュー2連勝を果たし、
ホープフルSが
コントレイルの2着。クラシックでは
皐月賞が8着、
日本ダービーが3着、
菊花賞が7着と、ここでも
コントレイルの引き立て役に終わった。その後、屈腱炎による長期休養があったが、1年4カ月ぶりだった22年の
鳴尾記念で悲願の重賞初制覇。昨年の
日経新春杯で2つ目のタイトルを獲得した。しかし、
大阪杯(9着)の後、再び屈腱炎を発症。今回が1年2カ月ぶりの競馬となる。
明けて7歳となったが、数を使われていない分、まだまだフレッシュ。ここに向けて、追い切りもしっかりとこなせている。1年以上の休み明けで重賞を勝つのは至難の業だが、それが2回目となれば快挙中の快挙。不屈の7歳馬の奮闘にエールを送りたい。