先週末から
JRAでも新馬戦がスタート。新種牡馬の産駒や、良血馬が続々と初陣を迎える中、ぜひ注目したいのが母父にコングラッツ(
Congrats)を持つ馬だ。
日本ダービーを制した
ダノンデサイル、サウジダービー(沙G3)やUAEダービー(首G2)を勝った
フォーエバーヤングの母の父。つまり今年は、母父として3カ国でダービーを制覇したことになる。
コングラッツは00年生まれの米国産馬で、
父A.P. Indy、
母Praise、母の
父Mr. Prospectorという血統。現役時代は中距離戦線で活躍し、26戦7勝の成績を残した。05年の
サンパスカルハンデ(米G2)などを制したほか、同年のサンタ
アニタハンデ(米G1)で2着。また、同年3月には
ドバイワールドカップ(首G1)で、船橋の
アジュディミツオーに先着する5着だった。
引退後は種牡馬入り。11年のテストS(米G1)、12年の
バレリーナS(米G1)を勝ったタービュレントディセント(
Turbulent Descent)のほか、複数の重賞勝ち馬を送り出した。日本でも
デブリン、
ヌーナがダート中距離で活躍。以上のように父としても一定の成果を収めたが、真価を発揮したのは“母父”としてだった。
ダノンデサイル、
フォーエバーヤングのほか、15年
ホープフルS(GII)覇者
ハートレー、芝短距離で活躍の
モンファボリなどを出している。
ダノンデサイルの半弟にあたる
ブレイントゥルー、同じく
フォーエバーヤングの半妹にあたる
ブラウンラチェットのほか、新種牡馬
サートゥルナーリアの産駒
ウィキッドリーパーフェクトの2022など、数は少ないながら現2歳にも母
父Congratsの馬はいる。まだ、POGの指名馬を決めかねているならば、ぜひ選んでみてはいかがだろうか。