「
東京ダービー・Jpn1」(5日、大井)
強い、強い-。6馬身差の圧勝で
ラムジェットが1番人気に応えて4連勝。今年から全国区となった記念すべき初の3歳砂のダービー馬に輝いた。
三浦皇成騎手、
佐々木晶三調教師はもちろん同レース初制覇。2着に2番人気の
サトノエピック。3着に逃げた紅一点の3番人気の
アンモシエラが入り、JRA勢が上位を独占した。
地方競馬最先着は高知から遠征してきた5番人気の
シンメデージー。4着と大健闘した。
逃げる
アンモシエラの外から襲いかかる
サトノエピック。さらに外から伸びてきたのが
ラムジェットだ。3着以下を離したJRA勢3騎の首位争い。それもラスト200メートルまでだった。あっさり内の2頭を置き去りにすると、あとは差を広げるばかり。終わってみれば6馬身差の完勝。鮮やかな4連勝で、記念すべきダート・ダービー馬へと駆け上がった。
大きく左手で
ガッツポーズの三浦は、白い歯を見せて喜び全開。スタンドからの大歓声に応えた。前走のユニコーンSでは後方から大外一気の末脚で重賞初Vとなったが、この日はスッと3番手。「馬のリズム重視で。きょうはあの位置が一番リズム良く行けたのでしょう。4角では相変わらず置かれたけど、間違いなく差し切れると思っていたので、抜けてから集中力を切らさないように気をつけていました」と涼しい顔だ。
4走前にコンビを結成してから負け知らず。「先生から“皇成に合っている馬”と言われ、出るレースでは全て結果を出さなければならないという緊張の中で、毎回、毎回驚かすような勝ち方をしてくれる。こんな大きなレースも勝たせてもらって…感謝です」とパートナーの頑張りに頭を垂れた。JRAのG1にはまだ縁のない主戦にとって、Jpn1は14年全日本2歳優駿(
ディアドムス)、22年JBCス
プリント(
ダンシングプリンス)に続く3つ目の美酒となった。
佐々木晶師もダートの大舞台では初タイトル。「後方からジワジワ行く馬が、皇成が今後を見据えて勝ちに行く競馬をしたのでヒヤッとしたけど、さすが
ラムジェットやね」とご満悦だ。「(3冠目の
ジャパンダートクラシックが行われる)10月2日には、またここへ来たいと思っています。(
ケンタッキーダービー3着馬で、出走を予定する)
フォーエバーヤングと五分の競馬をできるようにね」とニヤリ。ラスト1冠へ向けた戦いは、がぜん盛り上がっていく。
提供:デイリースポーツ