「
函館スプリントS・G3」(9日、函館)
ビッグシーザーが5日、朝一番の函館Wで躍動した。馬場入り直後から行きっぷりが良く、最初の1Fで早くも15秒を切るペース。そこから断続的に加速を続けると、最後まで脚色が衰えることなく駆け抜けた。5F69秒1-40秒4-12秒7に、「体の張りもいいし、状態はいいね。昨年は夏バテがひどかったから立て直しに時間もかかったけど、ここは涼しいからね」と甲斐助手。昨年と同じ轍(てつ)は踏まないとばかりに、手応えをにじませた。
前走の
高松宮記念は中団からなだれ込んでの7着。それでも、後続を引き離した上位2頭を別にすれば、3着馬とは0秒4差。「前走は3、4着とは差がなかったし、よく頑張っていると思います。前めの位置にこだわるわけでもないし、展開にもうまく対応できるでしょう」と前を向く。
今回の出走予定馬で重賞勝ちは5頭。ス
プリント戦に限れば19年Vの
カイザーメランジェ、昨年覇者
キミワクイーンの2頭だけとやや手薄に映るメンバーだけに、1200メートル戦のオープン競走V4という実績は胸を張っていいだろう。今が伸び盛りの4歳馬が、涼しい北の大地から大きく羽ばたく。
提供:デイリースポーツ