◆函館ス
プリントS追い切り(5日、函館競馬場)
週末2重賞の最終追い切りが5日、行われた。サ
マースプリントシリーズ開幕戦の第31回函館ス
プリントS・G3(9日、函館)は、
アサカラキングが函館競馬場の芝コースで迫力満点の伸びを披露。
斎藤新騎手(23)=栗東・フリー=と
斎藤誠調教師(53)=美浦=が、親子タッグでタイトル奪取を狙う。
「2着はいらない」―。
アサカラキングとコンビを組む斎藤が、並々ならぬ決意でサ
マースプリントシリーズ初戦に臨む。
函館・芝コースでの最終追い切りは、単走かと見間違うほど
タイセイアーサー(6歳1勝クラス)が大きく先行した。4角でも5馬身ほど差があったが、直線で僚馬の内からパワフルに脚を伸ばし、並ぶ間もなくパス。5ハロン64秒4―11秒0のタイムで1馬身先着した。
斎藤誠調教師は「1週前に時計を出して体をつくって函館へ。今日も前を目標にして、(前と)間隔があるなと思っていたけど、最後は内を回って伸びて予定通り」と充実の動きに納得の表情を浮かべた。
2走前の
阪急杯で鼻差2着に好走し、重賞レベルの実力を証明。前走の
モルガナイトSは、初めての1200メートルにもかかわらず、後続に2馬身差をつけて逃げ切った。快進撃の始まりとなった5走前の1勝クラスから手綱を任されている鞍上は「2走前は勝ち馬が強かったけど枠の差もあった。このメンバーでもスピードは上位。前走の勝ちっぷりからも自信が持てる。ここで勝って万全な状態で次の舞台へ行きたい」と、早くも
スプリンターズS・G1(9月29日、中山)を見据える。
斎藤誠師、
斎藤新の親子タッグで挑んだ
JRA重賞は過去12度あり、2着(2回)が最高。「調教師に『この馬は新が一番よく知っているから』と調教も任せてもらった。現状で一番、重賞制覇に近いのが今回。もらったチャンスをしっかり勝ち取りたい」と斎藤。親子の思いを乗せた快速馬が、函館開幕週の主役になる。(浅子 祐貴)
スポーツ報知